お酒を飲まない生き方を10年続けて感じるメリット・デメリット
お酒を飲まない生活を10年続けています。我ながら、びっくりです。
大学時代-社会人時代初期は飲み会などで、「飲むのが当たり前」だったので、多少の体調不調は「そんなのかんけーねー」という感じで、めちゃくちゃ楽しく飲んでいました。飲むと、元気がもりもりでて、体が軽くなり、「たのしー!」という感じが好きでした。もとから、お酒を飲むと、すぐ赤くなり、頭痛がして、次の日はやる気がなくなるようなお酒があっていないタイプででしたが・・・(汗)あとは、もとから感情的にあまり安定しているタイプではないので、精神的に上がったり下がったりが激しくなる感じで、衝動性も増してました。ADHDとお酒はあまり相性も良くないと思われ・・・
当時付き合っている彼氏に「不安定なんだから、酒をやめれ」といわれて、何度かやめたり、飲んだりを繰り返しながら、お酒は、なかなかゼロにすることはできませんでした。やっぱり、美味しいし、社交の場では、盛り上がるし、楽しいし、一瞬飛べるように体が軽くなるし。あと、「飲もうよ」のコミュニケーションも好きでしたし。
お酒自体は依存症というよりも、(弱いのに飲んじゃう感じの)乱用程度だったと思います。やめたときも、身体的な離脱は、ありませんでしたし。他の依存のほうがいろいろ手放すのが大変でしたが、その話はまたいつか。
なかなかやめられなかったタバコをやめて、結婚し、妊娠したので、お酒もやめることにしました。妊娠する前の1年くらいは、缶チューハイとかビール1缶くらいはほぼ毎日くらい飲んでいたのですが、さすがに妊娠したとなれば、断酒しました。
それから、お酒なしで生活しています。
お酒をやめている生活のメリット
1. 子育てに専念できる
まず、子育てにシラフでしっかり向き合える点です。これが最大のメリットだと思います。愛着の問題を抱え、子育てするのは、楽なことではありません。自分が持っていないものを、目の前の子供に与えるのは時に、苦しくなるものです。もし、お酒を飲んでいたら、子育てのつらさ・しんどさから、容易にお酒に逃げていたかもしれません。飲んで子育てするのは、私の場合、感情的に不安定になる可能性が高いので、ないかなーと思ったのです。
私のミッションは、安定型アタッチメントを娘との間に形成すること↓
2. 意識が曇りにくく、瞑想の恩恵を受け取りやすい?
仏教の教えでは、お酒は意識を曇らせるのでやめる、という教えがあります。別に特に仏教徒なわけではないのですが、マインドフルネスがもととしている考え方なので、確かにそうかなーと思います。瞑想やマインドフルネスの恩恵を多くもしかすると受け取れているかもしれません。カバットジンも飲んでないと思うし(想像)
私のようにお酒を飲むとダメなタイプは、お酒を飲むとしばらく「考え方そのものが酔っ払ってしまう」のですよね。自己中心性が増すというか。周りが見えなくなるというか。飲んでなくても、取り組まないと、自己中心性は残りますが(汗)、しらふで、瞑想したり、自助グループのミーティングにでつづけていると、心の状態や、心のメカニズム、いろいろな事象が、飲んでいた20代-30代にくらべてより明瞭に、はっきり見えるようになった感じがします。
言うなれば、スピリチュアリティーが育つというか?↓
3. 健康に良い
身体も、お酒を飲んでいた頃に比べると、胃腸や朝の不調などがましになったかな?とは思います。あと、感情的なふれはばが、そこまで揺れないようになりました。それが、責任ある大人でいるためには大事なことでした。
4. 酔わなくても、照れずに本音を話せるようになる
酔わなくても、酔って話すような内容を話せるようになります。感情に事細かに気づくなどの、訓練はいりますが(笑)自助グループに10年も通っていれば、相当感情語が育ちます。
お酒をやめて生きることは、しんどく辛いものと思われるかもしれませんが、酔っ払ってたらどんなこというかなーと考えて話してみると、結構本音が言えるものです。たまに、娘と酔っぱらいごっこという遊びをして、飲んでぐちをいいまくる酔っ払ったおじさんごっこ(なぜかおじさん)をすると腹抱えて笑ってしまい、めちゃくちゃすっきりします。ああ今晩またやろうかな。
お酒をやめている生活のデメリット
飲み会が辛い
多くの人がお酒を飲んでいる席はやっぱり辛いですね。さすがに、飲んじゃいたい!ってのはそんなにでないのですが、なんか緊張がとりきれず、我慢してる感じがあります。(背中の肩甲骨周辺が痛くなる)
あと、未熟なので、「みんなおい、楽しそうでいいなーっ」ていう恨みがやっぱり、私の場合は消えません(笑)この辺りは個人差があって、全然平気な達人もいるようです。というわけで、社交の幅が狭くなるのがデメリットかな?飲んでれば、もっと社交いけるのに・・みたいのはあります(笑)
お酒が入ってれば、ご飯食べながら2-3時間ってのは、アリだと思うんですが、お酒のんでないと1時間で次の行動に移りたいですね(笑)あと、シラフでは、同じ系統の自慢話を何度も聞くのは耐えられない(爆)
飲み物のバリエーションが、烏龍茶とジンジャエール選択率が、必然的に多くなり、お腹ガポガポ・・・みたいになるのも辛いかも。
お酒好きな人と、深いレベルでは分かり合えない?
飲まないで生きるために一番大事な点は、「徹底的な正直さ」です。自分に人に、嘘をつけなくなります。回復における重要要素は、「徹底的な正直さ、オープンさ、やる気」と言われてます。(byアルコホーリクス・アノニマス)
習慣的に飲んでいて、本音に蓋をして過剰適応し、頑張るタイプの方とは(そういう生き方を否定しているとかではなく)お互いの頑張りの方向性が違うので心底分かり合うのは、時に難しいかもしれません。人生における力点が違うというか?
ただし、普通の付き合いや、お仕事や、友達との社交レベルでは、何ら問題にはなりません。仲間以外のほとんどの人は飲んでいるわけだし、夫も、普段は飲みませんが、飲み会では飲みますし。うちにもお酒置いてます。
まとめ
ということで、お酒をやめて10年のメリット・デメリットを書いてみました。こうやって、大好きだったお酒をやめ続けられているのも、自分1人でやめているからではなく、多くの仲間も共にやめているからだと思います。
お酒を飲むとメリットよりデメリットが多いタイプの人は、お酒をやめ続けることによる「成長」「回復」「明瞭さ」がやっぱりよいのかなーと書いていて思いました。あとは、エゴの肥大化に気づきやすくなる点かな?
お酒を飲んでいることで得られていた(自分の場合束の間の)リラックスは、今は、手間ひまかけて、瞑想したり、ヨガをしたり、お風呂に入ったり、温泉にいったりという代替行動をとっているのかな?と思いました。だからか?酒をやめている人は、温泉・銭湯・サウナが大好きな印象があります。そのあとは、コーヒー牛乳で大満足です。
お酒という楽しみや解放感が味わえないのでなおさら、シラフで楽しめる活動のバリエーションを増やして、遊び、楽しむことも大切ですね!この10年は忍耐努力が多めだったので、これからの10年はリラックスして楽しみたいです。
お酒を手放して得られた回復の奇跡を胸に
エゴと自己認識の話はこちら↓
やめられない!を手放してみませんか?MBRP