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Week 1-1 マインドフルネスの呼吸

 「信じられないこと」なのですが、実は、私たちの心、生きかた、幸せについて考え、知ることは、このシンプルで単純な「呼吸に注意を向ける」ことから始まるのです。

マインドフルネスといういわば冒険ともいえる道のりを始めるにあたって、
一度に全てをマスターしようとか、今すぐ全てを理解しようとする必要はありません。

目の前にある課題を「はじめる」、そしてまた次を「はじめる」、これを唯々、繰り返してゆくのです。
 
まずは、身体で体験することが大切です。

さっそく、プラクティスオーディオを聞いてみましょう。

[オーディオ1-1]  呼吸カウントエクササイズ 1回目(約8分)


あなたの呼吸カウントはどのようなものでしたか?

この呼吸カウントエクササイズで、どんなに呼吸に注意を払おうと意図しても、10まで続かなかったと気づいた方がいるかもしれません。

また、何か別のことを考え始めたとか、いつの間にか13までいっていたなどという人もいるかもしれません。

または、ずっと呼吸に注意を注ぎ続けることはできたが、常に背景に考えが流れていたなどと気づいた人もいるでしょう。
 
この経験を大切にしましょう。

マインドフルネスの呼吸は、“意識せずに自然な呼吸”とされています。

しかし、我々の普段の呼吸は、小さく、浅くなりがちです。
最初は、手順にそって、意識的に大きな呼吸をするように心がけましょう。

この呼吸カウントエクササイズは私たちのマインドの働きを知るための
非常に大切な初めの一歩なのです。

では、次のプラクティスオーディオを聴いてください。

[オーディオ1-2]  呼吸カウントプラクティス 2回目(約9分)


今度は、呼吸プラクティスに一つある要素を付け加えて行ってみました。

 カウントのナンバーが分からなくなった時や、思考にとらわれた時に、
 ”優しさをもって受け止める”ことです。
 
 カウントのナンバーが分からなくなった時や、思考にとらわれた時に、
 「大丈夫」「間違えても良い」「呼吸に戻ろう」という柔らかい姿勢で、
 ゆっくりとまた呼吸に注意を向けてみましょう。
 
 このエクササイズに優しさをもって向き合ってみましょう。

一回目の呼吸カウントと何か違いがあったでしょうか?
 
 
<呼吸カウントが私たちに教えてくれること>

この6週間コースの間に、われわれの心(感情)、体(感覚)、頭(思考)が変化していくことに気づくでしょう。

気づいていくことが容易な日もあれば、不可能と思える日もあるでしょう。

マインドフルネスは気づき(awareness)です。

瞬間瞬間に起こっている事柄に気づいていくことです。

そこに、価値判断は存在しません。

その最初の一歩が、「呼吸に注意を向ける」ことなのです。


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