深い瞑想に入らなくていい!!
深い瞑想に入っている状態はマインドフルネスではありません。
マインドフルネスは、囚われずに今この瞬間にありのままに気づいている状態です。
深い瞑想に入っている状態は、マインドフルネスの逆です。意識が飛んだ状態に近く、専門的に言えば深い変性意識状態です。
マインドフルネスは覚醒です。深い瞑想は夢の中。
多くの人は日常でも夢の中に居るので、マインドフルネスの瞑想に取り組んで覚醒する必要があります。
誤解している人が多いのですが、マインドフルネスの瞑想はリラクゼーションではありません。「ストレス解消」や「心を落ち着かせる」ことが目的ではありません。
夢の中から目覚めること、それを自覚することを「悟り」と呼びます。
もちろんこれは頭で理解するものではなく、体感が重要です。体感すると物の見方、考え方が一変します。
深い瞑想に入ることを求める人がけっこういますが、なぜでしょうか?
深い瞑想に入っても何も変わりません。その瞬間は嫌なことを忘れて現実逃避が可能になるかもしれません。
しかし深い瞑想から目覚めると何も変わらない現実世界が待っています。しんどい現実に直面です。
そしてまた現実から逃げるために、深い瞑想状態へと・・・
深い瞑想に入ると、幻覚や幻聴が起きることがあります。現実にはないものが見えたり、聞こえたり。
それを「霊感が強くなった」とか「バシャールとつながった」「悟った」「神秘的な能力が身に着いた」と解釈する人がいますが間違いです。
ただの脳の悪戯です。
脳の悪戯であることを理解しないと、教祖になったりおかしなことを言う人になります。人格が崩壊することもあります。
間違いなく周りの人からは変な目で見られるでしょう。人間関係も変わると思います。
一説には新興宗教の教祖の大半が、宗教を立ち上げる前に深く入る瞑想にハマっていたそうです。そこで体験したことを真実と勘違いしてしまったのです。
ここでお伝えしていることや危険性をしっかり理解した上で「それでも深い瞑想に入りたい」と言うのであれば、それで良いでしょう。大人は自己責任です。但し教祖になって他人を巻き込むのはダメです。
多くの人は「深い瞑想に入れば悩みや問題が解決する」「心の状態が変わる」と思っているふしがあります。
これも間違いです。
深い瞑想に入っても何も変わりません。一時のリラックスと現実逃避を味わうことが出来るだけです。
悩みや問題を解決したいのであれば、心の状態を変えたいのであれば、現実と向き合い、心の筋肉を鍛えるしか方法はありません。
現実から逃げるから悩みや問題が大きくなるし、現実と向き合えない心が作られるのです。
現実逃避すればするほど、心の筋肉は弱くなります。
心の筋肉が弱くなると、不安や恐れ、焦りやイライラ、後悔や自己嫌悪など嫌な気持ちが生じやすくなります。それがこじれるとうつ病になります。
驚くことに現実逃避を目的に、ヴィパッサナー瞑想に取り組む人が少なくありません。
ヴィパッサナー瞑想は、10日間の合宿形式で行うことがありますが、参加者の多くは現実逃避するために合宿に参加します。
ヴィパッサナー瞑想の目的は「ものごとありのままに観る」「観察」です。そこには現実逃避や深い瞑想状態に入るといったものはありません。
マインドフルネスに限らず、瞑想そのものが一般的に誤解されている印象を受けます。
深い瞑想に入る方法は危険性が伴います。
下手に深く入る瞑想を行い、うつ病が酷くなったり、統合失調症を患い強制入院となったり、人格が崩壊したりといったことが起きています。
ある精神科医も「瞑想がブームになってから明らかにおかしい患者が増えた」と言います。
マインドフルネスの瞑想はまだ危険性が低いのですが、深く入る瞑想は素人が下手に行うとかなり危険です。
特に精神的な問題を抱えている人、心の筋肉が弱い人は。
ロクに瞑想の訓練も積まず、危険性も理解せずに「深く瞑想に入る方法」を、スピリチュアルカウンセラーや占い師と称している人達が無責任に指導しているケースを目にします。
そういった類の人達から瞑想を学ぶのはお勧めしません。
ネットやYouTubeでヒットする情報も同じです。
瞑想初心者の方や瞑想に慣れていない人は、ネットやYouTubeを参考に独学で瞑想を行わないようにしてください。危険です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?