マイナー言語を学ぶ価値とは。
最近、デンマーク語を勉強するために、現地のニュースを見てリスニングをしている。今日もいつも通りニュースを見ていたのだが、ある瞬間、とても胸が熱くなったので、この気持ちを書き残しておこうと思う。
今日選んだニュースは、ある自治体が10代の学生に、介護施設での職場体験のプログラムを提供するという内容であった。
その中で介護施設を利用する一人の女性がインタビューに答えていた。かなりお年を召しているように見えたが(おそらく90歳に近いと思う)、アクセサリーを身につけ、手にはネイルを塗っていて、話し方もとてもお上品。素敵な雰囲気の方であった。
彼女は10代の若者が施設に来ることをとても楽しみにしており、一緒にお話しをしたり、自身のこれまでの体験を伝えたいと話した。
ニュースの内容自体、もちろん興味深く勉強になったのだが、このおばあ様のインタビューのシーンを見てふと
この瞬間も、日本から遥か彼方の小国「デンマーク」という国の地方にある一軒の介護施設に、この素敵なおばあ様は暮らしているんだなあ
と、そう思うとなんだか胸が熱くなった。彼女の存在を知れたこと、繋がれたことに心から感銘を受けた。
目の前にはいつもと変わらない景色、日常。私はこの小さなアパートの一室に住んでいる。でもその瞬間、世界がぱっと広がった感覚になった。
デンマーク語を勉強していなければ、この方の人生を垣間見ることはできなかった。この方の想いが理解できるのは、デンマーク語を学んでいるから。
正直時々思うことがある。英語だってネイティブみたいに話せない。まして大学から始めた、日頃ほとんど使うことのないデンマーク語をマスターするなんて無理なんじゃないかと...
でも私はやっぱりこの感覚が好き。
世界と"繋がれる"この感覚が。
今学んでいる言語が実用的かどうかとか、将来使えるかどうかとか、それももちろん大切かもしれない。
でも、言語学習の醍醐味は"この感覚"にこそあると、私は思う。
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以前にも同じようなことを書いていました。もしお時間があれば🌸
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