Wisteria

17歳になる2匹の猫が腎不全。クレアチニン値が測定不能になっても不死鳥のごとく蘇った猫…

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17歳になる2匹の猫が腎不全。クレアチニン値が測定不能になっても不死鳥のごとく蘇った猫の記録をつけていきます。同じ腎不全猫の飼い主さんたちの参考になれば。

最近の記事

残された黒猫。

白猫逝去により、じわじわと、空いた穴の大きさを自覚するようになってきた。 SNSで知ったが、白猫は結構おしゃべりで表情豊かな猫が多いらしく、我が家の白猫も、何かにつけ訴えたり、愛情をほしがったり、随分せわしなかった。 それに比べ、黒猫は手がかからず物静かで、以前はむしろ、ありがたいと思っていた、のだけれど。 ちなみに夫もあまりしゃべらない。 TVへのコメント以外は、ほぼスマホを見ている。 そして黒猫も、じーっとそばにいるが、あまり目も合わず、ほぼ寝ている。 静かすぎる。

    • 会いたい。

      白猫が逝ってしまって、もうじき1か月になる。 19年寄り添って来た黒猫は、一人っ子に、なってしまった。 いつも、ヘッドボードに寄りかかる位置を、2匹で奪い合っていた。 白猫が病気になってからは、黒猫が寄りかかっていると、張り手をかまして 白猫が常にヘッドボード側、かつ、私側を占拠し、私の手を握り、喉を鳴らしていた。 今は黒猫も、場所争いをすることもない。 白猫が逝ってしまい、わかったことがかなりあった。 まず、白猫は、こちらの心配をはるかに超えて、予想以上に、食べていた

      • 白猫、逝去

        2020年5月にクレアチニン9.2を叩きだしてから早4年。 5度の入院を経て、冷やすのがダメなのに真冬にエアコンぶっ壊れ 以来ホットカーペット2枚はつけっぱなしの習慣に、そして新しいエアコンの電気代がかかってるからか、毎月の電気代6万に耐える日々。 冬さえ乗り切れば、何とかなると、思っていた。 ここ1年半は入院もせず、クレアチニンも何故か2.7前後をさまよい続け。 食欲が落ちたり、何となく異変と思っても、クレアチニンばかり気にしていたため、2023年11月の貧血を指摘され

        • 白猫、視力回復

          網膜剥離は不可逆的と絶望の日々を送っていたけれど、結論から言えば、失明に気づいてから即医療にかかれたのは、良かったらしい。 降圧剤を使い始めて3日目、白猫は、明らかに黒猫をよけて歩いた。 半信半疑だったけど、4日目の昨日、ついに、ねこじゃらしに反応。私の膝に飛び乗り、いつものように、顔を見つめてくれた。 強制給餌も脱却。 昨夜は久しぶりに、泥のように、眠った。

        残された黒猫。

          白猫、血圧安定?

          経過観察のために来院するよう言われての今日。 まずは血圧測定。 ノルバスク2夜連続飲ませて、まずの関心事はこれだった。 結果は155/111(126)。 ひとまずほっとする。 クレアチニンも2.1。 これは、輸液量を毎日250mlまでに増量したから。 週2は250ml、週5が200ml前後だった。 何となくだけれど、瞳孔の開閉も一昨日よりは良い。 網膜剥離は不可逆かと思っていたけれど、少し希望が出てきた。 帰宅すると、白猫が普通に膝に乗ってきて、こちらの顔を見ながら甘えてきた

          白猫、血圧安定?

          白猫、失明

          18歳になった腎不全2猫。こんなに元気になるなんてと、そしてそのうち闘病の日々も過去になり、こんな時間永遠に続くと思っていた。 もちろん、2猫の医療費年間100万、私も休日なしで働き、夫は毎日の自宅皮下点滴と一日2回の投薬を欠かさずやってくれるという、子なし介護なし夫婦だからできることに含め、保護猫の遺伝的強さ、もしかしたら腎不全なる前までは全部手作り餌だったことも、あったかもしれないにせよ。 最初は、黒猫だった。夜寝る時、電気を消して少し経つと、雄叫びを上げるように。認知

          白猫、失明

          クレアチニン値、乱高下~白猫の腎不全~

          白猫が5回目の入院となった。 私の膝に来ない、食べない、とどめの嘔吐。 行きつけの動物病院が明日は休診と気づき、夕方慌てて駆け込み検査。 とはいえ、元気。あわよくば診察室から逃亡しようとするほど。 検査結果が出るのは20分以上かかり、我が家は動物病院から歩いて5分。 なので、危機感なく、白猫だけ先に夫に家に連れ帰ってもらったところ クレアチニン値7.2で、危険な状態だと言われて慌てて連れ戻してもらう。 この日、主治医は不在。 長く診てくれていた女医さんが退職してしまい 若

          クレアチニン値、乱高下~白猫の腎不全~

          猫が2匹いる家庭で生じた愛情の不均衡  ~白猫の主張~

          2匹を等しく同時に愛する難しさ。 それぞれ手のかかる時期も違ったりするし。 元々は黒猫が先に腎不全になり、その時期は健康だと思われた白猫は放置されるというか、伸び伸びと過ごす。 「病院行くよー!」と準備する時の 連れていかれるのが嫌で目をそらすを感じる黒猫と、 俺全然関係ねーしとばかりに堂々とする白猫。 どちらかというと、黒猫が弟的なので 白猫は黒猫が不在でも伸び伸び過ごす。 黒猫は白猫が不在だと探し回って悲しそうに鳴く。 黒猫のようにう○ちをつけて歩き回るわけでも 毛

          猫が2匹いる家庭で生じた愛情の不均衡  ~白猫の主張~

          猫が2匹いる家庭で生じた愛情の不均衡  ~黒猫の哀愁~

          私は一人っ子である。 「んまー! 一人っ子! いいわねーワガママ言えて! 自己中なんでしょ?」 こういうおば様たちにその一点で絡まれてきたが 実は一人っ子はとても大変なのだ。遊び相手がいなければぼっち確定。両親の板挟み(これはとても根深い)、全ての期待、兄弟にもまれることなく突然保育園や幼稚園の大規模社会参加と慣れない同級生の暴力、大人になればなったで両親の介護中心とした日常の問題全ての担当となる。親戚との距離感が特別近くない限り、不妊か独身なら老後はいずれ天涯孤独確定。

          猫が2匹いる家庭で生じた愛情の不均衡  ~黒猫の哀愁~

          ペットロスの妄想的考察

          ペットロスは本当につらい。 長寿家系ゆえ、人間の死にもあまり免疫はない方だけど 実家で過去6匹を見送った経験から、このつらさはどうにかならないかとよく考える。 どんなに写真を眺めても動画を眺めても、求めるのは触れ合いなのだ。 生きていたんだね!! と思って目が覚めて、夢だったのかと涙することも。 どうしてこんなにつらいのだろう? 以下オカルト的要素を孕む一考察。 所詮一個人の戯言なので、そこをご承知おきいただきたい。 白猫が初入院した時のこと。 振り返ればたった4日の入

          ペットロスの妄想的考察

          猫の強制給餌のコツ ~白猫の腎不全~

          今でこそ元気に餌を出せと要求して鳴くけれど、そこに至るまで、現在闘病2年弱、うち4回入院。今こうしていちゃいちゃできるという未来が確定していなかった当時は、それこそメンタル持っていかれていた。 毎日針を刺しての点滴も、人間も猫もつらかったし クレアチニンが悪化するたび、入院させては、数値が良くなるか怯えもしたけれど 割とメンタルに来たのは、全然餌を食べてくれず、液状のサポート食を流し込んでは嫌がられたり、ドライフードを口に入れて吐き出されたりの強制給餌。 放っておけば着々と

          猫の強制給餌のコツ ~白猫の腎不全~

          猫が食べずに痩せた時の対策 我が家で好評だった腎臓サポート食一覧 ~白猫の腎不全~

          元々我が家の2匹は、腎不全になるまで手作り餌をやっていたこともあり、マタタビにあまり免疫がない。大半の市販の猫缶やドライフードからは、食欲増進にと、マタタビの香りがするけれど、これってどうなんだろうなと長年の猫との同居人生から、市販品を避けてきた経緯がある。そのためなんと、うちの2匹は、猫界きっての人気を誇るあの、ちゅ~るにも、特に関心を示さない。 そんな中で突然の腎臓サポート食。市販フード生活デビュー。手作り餌作る手間は省けたし、手作りなら健康になるかもと思って頑張ってた割

          猫が食べずに痩せた時の対策 我が家で好評だった腎臓サポート食一覧 ~白猫の腎不全~

          経済的逼迫と自宅点滴の開始 ~2匹の猫の腎不全~

          一時は死にかけた白猫のクレアチニン値が、意味不明に正常値になったり、3.0くらいに戻ったりを繰り返し、何とか危機を脱したところで、今度は別の窮地が訪れた。 お金がない。 今回の4日間の入院&検査費は、8万で済んだ。自分が使うと思うと失神しそうなほど高額だけど、猫の命がこれで助かったと思えばというのと、想定していた入院費よりずっと安かった。さすが近所でも評判の混み混み動物病院。ありがたかった。 しかしそれでは終わらない。 通院皮下点滴は、2年以上、黒猫が週2。 それに加

          経済的逼迫と自宅点滴の開始 ~2匹の猫の腎不全~

          静脈点滴か皮下点滴か? ~白猫の腎不全~

          2020年5月、仕事の歯車が狂い始めた頃に発覚した、白猫のとんでもない数値の腎不全。エコーをしてもらい、左側が水腎症だと判明したが、結石が詰まってるわけでもなく、治療の手はなかった。クレアチニン値9.2ということは、右側の腎臓もほぼ残存機能はないだろうと、かかりつけの女性の獣医さんに告知を受ける。 残る選択肢は2つ。 在宅で、黒猫のように、皮下点滴を受けながら通院を続ける。 もう1つは、入院して、静脈点滴を受けるという選択肢だ。 正直この数値では、いつ死んでしまっても不思

          静脈点滴か皮下点滴か? ~白猫の腎不全~

          2匹の猫の腎不全 ~白猫のはじまり~

          2018年10月に発覚した黒猫の腎不全から週2点滴を開始し、その経過は順調だった。クレアチニン値は2018年10月に3.9だったのが、その後は3.0前後をふらふらし、通っている動物病院も、連れていく家族はまちまちでも、猫の顔パス状態になるほどきっちり週2欠かさず通っていた。一回5千円で月4万の出費だが、更に稼げばいいだろうと、私は仕事を増やす方に舵を切った。 通院に慣れてきた2020年5月、コロナで不穏な空気が流れ始めたが、まだ私の仕事は忙しかった。出張で毎週3泊は家を空け

          2匹の猫の腎不全 ~白猫のはじまり~

          2匹の猫の腎不全 ~黒猫その2~

          水を飲みすぎ、尿も多すぎる黒猫をすぐさま、近所の評判の良い獣医さんのところに連れていく。 これまでは、6月あたりにちょっとだけお腹を壊す、それくらいしかかかったこともなかった。 血液検査の結果は クレアチニン 3.9 尿素窒素(BUN)57 ステージ3。腎臓の機能は10%まで低下。 できることとしては、週に2回の点滴と言われた。 点滴は、1回約5千円。 それでも、いつまでもつか、わからない。 正直コロナが流行する前のその頃、我が家にないのは、お金より時間だった。私は当時、

          2匹の猫の腎不全 ~黒猫その2~