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猫の強制給餌のコツ ~白猫の腎不全~

今でこそ元気に餌を出せと要求して鳴くけれど、そこに至るまで、現在闘病2年弱、うち4回入院。今こうしていちゃいちゃできるという未来が確定していなかった当時は、それこそメンタル持っていかれていた。

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毎日針を刺しての点滴も、人間も猫もつらかったし
クレアチニンが悪化するたび、入院させては、数値が良くなるか怯えもしたけれど
割とメンタルに来たのは、全然餌を食べてくれず、液状のサポート食を流し込んでは嫌がられたり、ドライフードを口に入れて吐き出されたりの強制給餌。
放っておけば着々と体重は落ちていく。
食べさせなければ確実に衰弱して死んでしまう。
けれど、弱って嫌がってる動物に、餌を押し込むってエゴではないかと。

ただ白猫の唯一の救いは、食べたら嘔吐しなかったこと。
吐き気止めのセレニアは投与していたけれど、それさえ毎日投与すれば、ちゃんと消化してくれるのだ。

そんな中、様々な試行錯誤の末、編み出した強制給餌法。
うまく行けばお互いのストレスはかなり低い方法なので、ここに記しておきたい。

まず、与えるもの。

スぺ


スペシフィック FKW 猫用 腎心肝アシスト 100g

我が家は現在、これを与えている。
目安としては、一日にこれを1パックあげられたら、下痢や嘔吐がない限り、多分体重は落ちることはない。
あげすぎず、嘔吐させず、の一回の食事量は、人間の人差し指1本分(女性)を1回に与え、2時間おきにそれを繰り返すくらいがうちはちょうど良かった。ただやってみてもらえばわかるけれど、仕事しながらこれをやると、人間が睡眠を結構削らないといけない。我が家はたまたま体調崩してニートと化した夫がいたため問題なかったけれど、猫の消化の具合によっては、1時間半に1回くらいでも良いかもしれない。私も深夜の中途覚醒時は、せっかくのタイミングを無駄にせずにと起き出し餌をやることが多かった。
我が家がこれを始めてから、白猫の活力が格段にアップした。
エネルギー入ってきたぜぇ! と、最初にやるのは私の膝に乗り私の手をなめることなのは、割と、泣けた。
以下給餌法。
慣れればワンオペで全然可能。

まず餌をオープンし、ティッシュを置き
汚れても良いバスタオルで猫をくるむ。

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はい可愛い。

次に、指先にペースト状の餌をとる。指の第一関節の半分くらいの量。
利き手の人差し指が良いかも。
そして、利き手と反対側の手を使い、猫の口をこじ開ける。

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写真のように、猫の上の牙と牙の間に人差し指をさしこみ
上顎に餌を塗り付けるようにし、指を引き抜きながら前歯にこすりつけて、口の中に餌を残す。たまにこぼれるけど、大体は飲み込んでくれる・・・はず。

慣れてくると、1回の餌やりは、所要時間2分程度。
残りは冷蔵庫へ。

以前は「プリスクリプション・ダイエット 療法食 猫用 腎臓ケア」を使っていたものの、コロナで輸入が止まり、法外な値段で売る業者も増えてきたため、現在はスペシフィック一択。何があるかわからないので、代替品をいくつか試しておく癖がすぐに役に立つとは思わず。

最近はお互い慣れてしまい、ちょっと調子を崩して食べなくても
はいはいと冷蔵庫を開けてスペシフィックを取り出し
白猫は嫌な顔を一瞬しながらも、あぐあぐと食べ
数日もすればドライフードをガツガツ食べるほどに回復する、の繰り返し。
薬を吐き出す勢いに比べたら結構自主的に飲み込むので、ホントは美味しいってわかってんでしょうに、とは、思う。





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