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残された黒猫。

白猫逝去により、じわじわと、空いた穴の大きさを自覚するようになってきた。
SNSで知ったが、白猫は結構おしゃべりで表情豊かな猫が多いらしく、我が家の白猫も、何かにつけ訴えたり、愛情をほしがったり、随分せわしなかった。
それに比べ、黒猫は手がかからず物静かで、以前はむしろ、ありがたいと思っていた、のだけれど。

ちなみに夫もあまりしゃべらない。
TVへのコメント以外は、ほぼスマホを見ている。
そして黒猫も、じーっとそばにいるが、あまり目も合わず、ほぼ寝ている。

静かすぎる。

そして、時々黒猫が空ける、隙間。

以前は下のような配置だったから
どうしても、この隙間に、白猫がいるんだろうなと、感じてしまう。

隙間は、ある時と、ない時があって。
私は霊感ないので何とも言えないけれど、隙間があっても、
白猫がいると感じる時と、感じない時があって。

昨夜は、いると感じた。
黒猫は日々、膝には乗るけれど、長時間ではないし、私から見るとそっけない。
私にべったりだった黒猫が距離を置くようになってしまったのは、きっかけはあったはあったのだが。

でもだいぶ昔の話だし。
黒猫も寝てばかりだし、私が話しかけても反応しないし、年齢もあるんだろうな。
寂しさを感じ、白猫がいるであろう、隙間に向かって、涙ながらについこう言った。

「あなたが一番私を好いていてくれたのに・・・」

すると、いきなりガバッ! と黒猫が起きて、私を責めるような目で見つめた。
あれ? 言葉、わかるんだろうか??

後で夫に顛末を話した。
黒猫はわかってるってずっと言ってたでしょ、と言われる。
わかっていても、わからないふりをしてると。
白猫は高IQ猫だったけれど、黒猫は部分的には、白猫を超えていると。
何をしたらいいか、何をしたらいけないか、言葉も、何をしたら喜ぶかも、全部わかってると。

え~~。
うんちと寝ぐせつけている、ぼんやり系のお馬鹿さんだと思っていたのに・・・。
でも確かに過去、ビデオ通話で夫と仲良さそうに見せつけるとか、猫とは思えない高度な技を見せてきた実績も確かにあるのだ。テレビも見るし。
全然手はかからないし、今は困るという時は、一切悪いことはしてこなかった。

いつもあざとさで乗り切ってきたけれど
かなりの確信犯?

~そして黒猫の新たなる歴史が始まる~



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