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みなとせ はる
2020年11月12日 21:03
動の世界が寝静まって、白い月と遠慮がちに輝く街空の星が、ゆったりと世界を見守る。暖かいベッドから抜け出し、毛糸で編まれたカーディガンを羽織る。素足で触れるフローリングは、まるで他人のように冷たい。コンビニで買った、冷やし忘れた赤ワインをただの透明なグラスに注ぎ、台所に立ったまま、一口飲み込んだ。ワインが喉元を通ると、そこだけが熱くなった。静かな真夜中。全てが眠っ
2020年11月10日 00:04
他人(ひと)に振り回されるとき、心の内はざわざわと音を立てる。自分が他人を振り回してしまうときも、何だか落ち着かない。どちらのときも、わたしの気持ちは波立ってしまう。言葉の波が一気に押し寄せると、わたしの心は迷い、流されそうになる。波に揉まれ、手足をばたつかせながら、何とかせねばと懸命に判断を急いでも、答えはすぐには見つからず、波は一層激しくなるばかり。少しで良いから、考える時間がほ