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高田馬場、高円寺、変わらない自分。


2024年2月19日(月)

高田馬場と高円寺に行った。
知る人ぞ知る(?)激安古着屋「たんぽぽハウス」の金券の期限が明日までだったので、慌てて使いに行った。
2店舗ハシゴだ。

去年引っ越しに伴って、大量に古着を売った時にもらったもので、4,600円ぐらいあった。
最安100円で、1,000円を超えるものがほぼ無いたんぽぽハウスでそんなに買えるのか・・・と思ったけど、意外といけた。
良いのが買えて満足だった。

そんな安いお店なので、ホームレスと思わしきお客さんもよく見かける。
昨日も一人いて、無理に自分がその金券を使うより、一枚あげようかなと思った。
しばらく迷っている内に、その人は会計をしてしまっていて、結局あげずじまいだった。
見た目だけで判断しているので、ホームレスの方なのか、お金に困っているのかなど、本当の所は分からない。
勝手に決めつけてしまうのは失礼かもしれない。
本当にホームレスでお金に困っていた所で、見ず知らずのずっと年下の男にいきなり施しを受けることが嬉しいのかも分からない。
その人の尊厳を傷付けてしまうかもしれない。
傷付けて自己満足を得るだけかもしれない。
でも、本当にその人の助けになるかもしれない。
そんなことをぐるぐる考えていた。

イギリスに住んでいた時、いわゆるbegging(物乞い)の人をたくさん見かけた。
beggingの人はあちらから声をかけて来ることも多い。
最初は小銭をあげたりしたけど、本当にその人の為になっているのか、自己満足なのではなどと疑問を抱くようになり、あげない時より一層モヤモヤするようになったので、全くあげないようになってしまった。
でも、断る時はいつもモヤモヤして嫌な気持ちになった。

その時の気持ちを思い出した。
結局、僕はあの頃、答えを見つられずにいた自分の考え、自分の生き方を、相変わらず宙ぶらりんの中途半端なままにしていたのだと気付く。
もし今日あの人に金券をあげたら、あの人は喜んでくれただろうか。
あの人にあげなかった金券で買った服を来て、僕はどこに行って何をするんだろうか。
いつかこの中途半端な状態に答えを見つけられるだろうか。

高円寺のなんとかBARという所でキュレーターの池田佳穂さん、アーティストの内田涼さん、村上慧さんがバーをやるとのことだったので、どんな感じか覗きに行った。
飲みに行くのではなく、開店前にちょっと顔を出して挨拶でもしようかな、と。
一回店の前を通ったら、池田さんとちょっと目が合って、なんか恥ずかしくてスルーしてしまった。
そのまま帰りかけたけど、思い切って顔を出した。

その後話した時に、一回前通りましたよね、港さんかなと思ったと言われたけど、さらに恥ずかしくて、僕も気付いていたことは隠して、適当に流してしまった。
こういう積極的なのか消極的なのか分からない、大阪弁で言うところの「あかんたれ」な感じはオッサンになっても変わらないものだ。

どうにかしたい。

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