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米国の少額からできる不動産投資Trust Deed Investment を語ろう

米国の不動産投資には実物不動産を購入する以外にTrust Deed Investment という手法で投資する手段がある。一般的に不動産投資、しかも海外での不動産投資となると普通の人にとってはかなりハードルが高いものとなり、また語学ができたとしても、購入した不動産の管理も容易ではないだろう。

筆者も不動産投資をしているが、海外の不動産を管理していくというのは管理会社との付き合いもあるし、何か補修などが必要になった時のやりとりも自分達が住んでない遠隔地では、やりとりひとつとっても面倒だし、また管理会社が補修費用を上乗せしてきて、差額を彼らの懐に入れるなども頻繁に起こり、様々な面でハードルが高いというのが実感です。また米国の場合はその州や不動産の購入金額によっては毎年の税金の申告も必要ですし、こちらも現地の税理士とのやりとりであったり、税金の仕組みも理解する必要があります。

自分が住んでいる国ならまだしも、自分が住んでない、しかも遠い海外の地で不動産投資をするというのはハッキリ言って一般の人にはあまりお勧めができる投資とは言いづらいです。ここ数年は日本でも東南アジアの、タイやマレーシア、フィリピン、カンボジア、シンガポールと言ったところの不動産投資ブームが起きていたようですが物件探しひとつとってもまず良い物件を見つけるのは難しいでしょう。現地の不動産ブローカーは自分の経験上、日本人でも現地の人でも本当に良い物件はほとんど紹介してくれないですし、というよりも自分たちが売りたいものを紹介するというのが常です。

そんな海外の遠隔地の場合は一般的に、様々な手間をうむ不動産投資ですがそのような管理の手間もなく、また比較的少額からでも不動産投資に参加する方法がいくつかあり、その中のひとつがTrust deed Investment という手法です。もちろん口座をひらけば誰でも参加できる投資です。

Trust deed investment company, 通称TDICというのは、米国のおける担保付き不動産ローンをライセンスをもつ投資会社を通じて購入するもので、もう少しわかりやすくいうと米国の不動産購入者が不動産を買う際に、その購入者(所有者)にTDICの会社を通してローンを合法的に貸し付ける、そしてそのローンの金利を不労所得として定期的に受け取るという感じです。

TDICは通常、銀行が対応できないニーズ(たとえば、迅速な支払い必要な時の融資とか銀行が借り手に融資をしないような人)を抱える借り手に貸し出すため、TDICの市場レートは通常、銀行の住宅ローンのレートよりも大幅に高くなります。

TDICは、個人および/またはグループの投資家向けにこれらのローンの組成をしてサービスを提供し、ローン期間を通じて投資家は定期的に利息の支払いを受け取り、ローンが満期になると元金が返済されます。万が一このローンがデフォルトをした場合、TDICは通常、投資家に代わって債権の回収などを管理して、必要の応じて差し押さえをしたりもします。

TDICが提供するプライベートマネーローンは、ハードマネーローンとも呼ばれたりして、最終的に従来の銀行ローンで借り換えられるプロジェクトの一時的な現金ニーズを満たすように設計された短期のブリッジローンのため、長期の20年とかで貸し付けることはほとんどなく、5年−7年、長くて10年ぐらいのものが多いイメージです。

気になる、不労所得におけるリターンですがこれはやはりリスクがやや高いこともあり、比較的金利も高く、年利で6%ー10%ぐらいものが多いのではという感じです。筆者も米国のラスベガスにあるTDIC業者を通じて4万ドル(420万強ぐらい)の投資を年利9%で行なっていますが、今のところはデフォルトもなく順調に金利が支払いされています。ただしいざとなったら不動産の現物を差し押さえできるとういのはやはり強みのためデフォルトがおきても実質的に元本に影響を受ける事態になるケースはかなり稀なのかなという印象です。


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