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書いたものが予言的に見えるとき ~「シンシンツクバ」まとめ読みリンク集2022~

「なんでも書いていいよ!」
 と言われたんです。依頼のときに。

 東京新聞茨城版・毎月第三月曜日掲載「湊ナオのシンシンツクバ」。たいへんありがたいことに、つくば在住の作家として連載エッセイ枠をいただいております。
 通して読んでみると最初はカタいですね……。
 いや、今でも「新人だし、新聞だからちゃんとしなきゃ!」と思ってます。肩に力、入っちゃってますね……。「なんでもいい」とは言われましたが、なんでもいいわけはない。地域ネタをからめなきゃとか、自分で自分に枷をはめてしまうというか。真面目か。はい。

 読みどころとしては、この一年、新型コロナの波にいちいち振り回され、一喜一憂するちっぽけな自分かな。オロカで、おもしろいです。
 原稿をかなり早くいれているのですが、時事的な内容に触れる難しさを常に感じています。2週間、いえ、1日で状況や雰囲気がまったく変わったりするんですよ。どうしても気になってギリギリに直させてもらったりしたことも。

「自分が書いたものが予言的に見える」ことは、書く人誰もが経験することだと思いますが、

  • 「受験生は寄らば斬るぞ、というぴりぴりした風情になりがち」と書いた1/17・第3回の原稿掲載直前の共通テストの日、東大前で刺傷事件が起こったり (原稿のその部分を含めた導入部分を差し替えました)

  • 農業用水と田んぼの大事さに触れた5/16・第7回掲載の翌日、5/17に愛知の取水施設で大規模漏水があって田植えに支障が出たり

  • 6/20・第8回「だまされやすい私たち」で新宗教の勧誘やネットワークビジネスについて書いたら、7月のあの事件からにわかにそっち方面がクローズアップされ……などなど……

 冷静に考えれば、その時期ならではのテーマを取り上げればテーマが偶然かぶることもあるし、関心があるトピックは目についてしまう。単なる自意識過剰ではあるのです。
 が、一時期「東原亜希さんのデスブログみたいに黒い予言ばかりが成立してしまったらどうしよう……」と思いましたね。一瞬ね。バカですね。

 内容についていちばん声をかけてもらった回は第8回「だまされやすい私たち」。つくば界隈の人たちが反応してくれた回は第6回「研究者のフットワーク」第9回「スーパーシティ1年生」。言葉足らずって言われた回は第12回「つくばの中心はどこ?」です(精進します)。
 
 お知らせをしそびれた回もあるので、ここに一年分のリンク(2021年11月~2022年10月)置いておきますね。お気軽にご覧ください。
 エッセイもいよいよ二年目に突入します。自分でも何が書けるのか、楽しみです。どうぞ生ぬるく(?)見守ってやってくださいませ。


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