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世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ

今、私が一番推薦したい本。
それは、2014年に汐文社から出版された『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』という絵本です。


2012年、ブラジルのリオデジャネイロで開かれた国際会議。
この絵本は、その壇上でウルグアイ元大統領であるホセ・ムヒカ氏が語ったスピーチを日本語に訳したものです。

ムヒカ氏のスピーチを初めてYouTubeで視聴したとき、稲妻のような衝撃とともに、彼の哲学や生き方に強い感銘を受けました。
その日から私のなかで何かが大きく変わり、「持続可能な社会の中で、みんなが幸せに暮らすには?自分に何ができるか?」をテーマに考えるようになりました。

ムヒカ氏は、「地球環境が悪くなっている本当の原因は、人類が目指してきた幸せの中身にある」と警鐘を鳴らしています。

「貧乏とは少ししか持っていないことではなく、無限に欲があり、いくらあっても満足しないことだ。」

この言葉は、あれもこれもと欲しがる私にとって、胸にグサリと刺さる言葉でした。
本当に耳が痛い・・・

心の底から幸せを感じづらい原因があるとするならば、それはきっと私たち自身の頭の中にあるのでしょう。

「周りと比べるのではなく、物質的な幸せを追い求めるのではなく、自分だけの小さな幸せを大切にしながら心豊かに生きること。それが人生の幸せなんだ。」

多くの人がそう気づいて、日々の暮らしをもっと丁寧に、大切にできたなら・・・
少しずつ世界は優しくなって、自然と地球を愛する気持ちがうまれ、子ども達に良い未来を残すことに繋がるんじゃないかな。

お家にいる時間が長くなっている今、ぜひお子さんと一緒に読んでほしい絵本です。
混沌とした時代に差し込む一条の光のような、強く優しい言葉に勇気づけられると思います。
これからの世界で、本当の意味で幸せになるためのヒントを、たくさん受け取ることができるはずです。

※ムヒカ氏の物語は、2018年に映画化されDVDも発売しているようです。
https://amzn.to/3tinQdh

ぜひ!

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