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バスの旅 秋を感じつ 往復し ギリに間に合う カフェ一息

いつものようにバスに乗る。目的地を決めていないバスの旅。いわゆる路線バスだが、町中から田園地帯、そして山道に向かうからそれだけでも楽しい。

緑の塗装をしたバスのショートトリップは乗っているだけで心地よかった。だがこのバスは間もなく廃止になるようなことを聞いている。だから今回無理してバスの旅をしたというわけだ。さあ、終点に来ている。市のターミナルからスタートしたバスは町を越えて村に来ていた。秋めいた風景も気が付けば山に囲まれた場所。

40分程度のバスの旅でもこんなに雰囲気が変わるとはそれだけでも楽しいが、終点から5分も立たぬうちにバスは折り返しになる。このバスを乗り過ごすと2時間は次のバスが来ない。慌てて乗り込んだ。そして駅に向かう。

実は駅の近くにカフェがあるのだが、お昼の営業時間のラストオーダーが迫っていた。どうにかそのカフェに行きたい。バスを降りて走ればどうにか間に合った。ラストオーダー4分33秒前に無事オーダー完了。

一息ついて短歌をつぶやく。

バスの旅 秋を感じつ 往復し ギリに間に合う カフェ一息
(ばすのたび あきをかんじつ おうふくし ぎりにまにあう かふぇひといき)

今回は趣向を変えて、毎週ショートショートnoteの企画に参加して短編小説を書きました。(お題:カフェ4分33秒)

今日はこちらの記事「今話題の金剛バスに乗って終点に行ってみた」をモチーフにしています。

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