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駅前で 聞こえ水音 覗く先 水門見つけ 暗渠気にし

駅前はお世辞にも賑やかとは言えない。昭和時代の繁華街の名残のような静けさだ。時代がそうだから仕方がない。ただ街を歩く者にとっては、レトロとノスタルジーさを感じる散歩は心地よいのだ。

このとき耳を疑った。どこからともなく音が聞こえる。最初はシャッター街が続くから、シャッターの揺れる音かと思った。だが違う。シャッターが揺れる音ではなく、これは水の音だ。ではなぜ水の音が?
空を見ても青空が広がっているし、水場などが見当たらない。空耳だと思った。ところがその直後に、視線が道路の横から顔を出した水路を見つけたのだ。

道路の下の暗渠が表に出ている。だから水が流れる音が聞こえた。この先が気になる。だが大きな柵に覆われてわからない。だが柵はそれほど高くなかった。だから柵の上から中が見える。それは意外にも水門の姿だ。

駅前で 聞こえ水音 覗く先 水門見つけ 暗渠気にし
(えきまえで きこえみずおと のぞくさき すいもんみつけ あんきょきにし)

今日の記事「富田林駅前の水路と水門」を参考にしました。

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