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詩と暮らす 何があるのか 内面に 冬のイベント 感性で見て

詩と暮らす。それは夢なのかもしれない。詩と暮らすとは何だろう。詩を職業にしている詩人のことではない。詩の世界と表裏一体、いつも詩の世界を表現できるように内面からの感性を研ぎ澄ませている人こそが詩と暮らしているのだ。

「ほう、イルミネーションか」世間ではあっという間に年末のクリスマスに向けて走り出している。ついこの前までオレンジのかぼちゃのお化けで遊んでいたハロウィンから今度はホワイトクリスマス、日本人らしい気持ちの切り替えようだ。

「ふん、世間の流れに流れては詩の世界とはかけ離れている」と、一瞬は思った。思ったが気になる。この日のイベントは昼間はバルというお店の出店もやっていると聞いた。「店の食べ物を買ってそれで詩を考えるのも良いだろう」ということで当日イベントに参加するため家を出る。

イベント会場は普段は静かな公園だ。ここは詩を考えるのには最適な場所。住宅地に囲まれているが、元々は標高200メートルにも満たない丘陵地帯を開拓したから輪郭が残っている。だからなのだろう。おそらく植樹しているはずなのに公園の木々も、かつての自然の丘にあったかのような雰囲気を醸し出す。季節により花が咲き機は紅葉になる。だから普段は公園の様子を五感で感じ取り、それから感性を研ぎ澄ませて詩を書くのだ。

「やっぱり無理か」バルで店を見た。ステージではショーをやっている。そしていくつか物を買い、その場で食べた。食べ物は地域を代表するお店ばかりだから美味しいものばかりである。だが肝心の詩が浮かばない。人が多すぎて感性を研ぎ澄ませようにもノイズが邪魔をするのだ。

「無理か」食事を終え、ふとつぶやいた一言。もし究極の詩人、つまり常に詩と暮らしている人なら、こんなノイズすらも詩の世界に引き込むのだろう。だがまだ自分はその域には達していない。いつかその時が来るまでまだまだ研鑽の日なのだ。

「帰ろうか」すでに夕暮れが近づいた公園をあとにする。お店の多くは売り切れていてもう後片付けの準備を始めていた。そんな中、公園を歩きながら駅に続く大通りを歩いていく。ここで突然イルミネーションが光った。

「光の世界か?」バルの食事のほうにばかり考えていて、同じ日にイルミネーションがスタートすることを忘れていたのだ。

だが忘れていたそれが幸いしたのかもしれない。突如現れた光の世界は途端にノイズから解放され、研ぎ澄まされた感性が復活する。そして光の世界から詩が浮かんできた。

「よし、うん、あとは帰ってから推敲しようか」とりあえず浮かんだ詩をシマホのメモ機能にしたため、光の世界の中を駅に向かって歩く。そして開放された感性はさらなる副産物を生んだ。それは詩ではなく、たまにお遊び程度に考える短歌の方だった。

詩と暮らす 何があるのか 内面に 冬のイベント 感性で見て
(詩と暮らす 何があるのか 内面に 冬のイベント 感性で見て)

今日は、こちら小牧幸助さんのシロクマ文芸部という企画に参加しました。

こちらの本日の記事、富田林で今度の日曜日に行われる「金剛バル&金剛きらめきイルミネーション」の内容を参考にしました。

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