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甲冑を 着こんで歩く 故郷で 電車に乗り 反応楽し

故郷では年に一度行われる歴史上の人物にまつわる祭がある。祭りと言ってもにぎやかに神輿が出るわけではない。むしろ仏教の法要という言葉のほうが正しいだろう。

ところが、今年は甲冑を着た行列が現れ、寺の本堂から降りていくのを見つけたのだ。コスプレイヤーなのかと最初は思った。それにしても見た目だけでも甲冑は重そうだ。こんな天気の良い日に歩くとは大変だと思った。
そのときは、特別な行事だからそんな人もいるのかなと思ってその場を後にする。だが、彼らをもう一度目にするとは思わなかった。バスに乗り駅で少し用事を済ませてから帰り道の電車である。ある駅で先ほどの甲冑に身を包んだ一団が乗り込んできたのだ。

まさかあの格好のまま歩いて?驚く。思わず何度もチラ見してしまう。だがこのときは気づかなかった。向こうも不思議な反応をしている周辺の乗客たちの挙動不審的な反応を密かに観察していたようだ。

甲冑を 着こんで歩く 故郷で 電車に乗り 反応楽し
(かっちゅうを きこんであるく ふるさとで でんしゃにのり はんのうたのし)

今日の記事「河内長野で活動を始めた楠木正成甲冑隊」を参考にしました。

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