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秋の山 知る人ぞ知る 古墳にて パフェ恋しく フンフン降りる

ようやく到着したと安どの表情を浮かべたこの場所は、大阪の河内長野にある古墳であった。

独立した丘のような小さな山「烏帽子形山」の近くにある古墳である。だがこの山は山頂にある戦国時代の山城跡「烏帽子形城跡」や山の中腹にある神社「烏帽子形八幡神社」のほうが有名のようで、古墳の存在は知られていてもあまり訪れる人はいないようだった。

「道標があったから来れたけど、草ぼうぼうだ」そう言って古墳を示した看板を見る。看板の後ろは盛り上がった山があるが草が多く古墳のような違うような不思議な存在がそこにあった。

「暑い、季節は秋だけどここは夏だ」同行者が愚痴をこぼす。愚痴をこぼしながらスマホで何かを見ている。「もう、降りよう。駅に美味しそうなカフェ発見!」というと、先に山を降りだした。
「冷たい!パフェフンフン33秒で山を降りる!」と声に出しながら草に囲まれた山を降りていく。確かにこの道は近道だ。同行者はとっとと山を降りる。それを見ながら思わず頭の中に浮かんだのは短歌。

秋の山 知る人ぞ知る 古墳にて パフェ恋しく フンフン降りる
(あきのやま しるひとぞしる こふんにて ぱふぇこいしく ふんふんおりる)

今回は趣向を変えて、毎週ショートショートnoteの企画に参加して短編小説を書きました。(お題:パフェフンフン33秒)

今日はこちらの記事「烏帽子形古墳」をモチーフにしています。

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