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春風に 誘われ歩く 屋敷塀 鳥だったらば 庭も見えたか

急に気温が上がったので、冬眠から目覚めたように外に出た。若干の寒さは感じるが天気が良ければ温かいので、心地よい程度だ。ふらりふらりと歩いていたら、大きな塀に囲まれた大きな屋敷の前に来ていた。

「一角のほとんどが!」地図で見ると道の一角の大多数が屋敷に覆われている。どんな人が住んでいるのか気になって道沿いに回ってみた。見たことも無いような古い蔵が連続している様子などは圧巻だ。だが当然だが塀に囲まれていて中をうかがい知ることはできない。

「塀の反対側は庭か」塀が続く道路からは少し伸びた木が見える。中は立派な庭があるのだろう。だが中には入れないし、塀が邪魔をしてどんな庭なのかうかがい知ることができないのだ。

「I wish I were a bird.」思わず声に出た英語フレーズ。日本語で「鳥だったら」なんてつぶやいて、誰かに聞かれたら恥ずかしいから英語で逃げた。言語なんて関係がない。本当に自分が鳥だったらと思った瞬間だ。大空を舞いながら塀の中へ、美しい季節の花々や庭師によりきれいに刈り取られた木の様子が見られたかもしれないと感じたのは事実なのだから。

春風に 誘われ歩く 屋敷塀 鳥だったらば 庭も見えたか
(はるかぜに さそわれあるく やしきへい とりだったらば にわもみえたか)

山根あきらさんの青ブラ文学部に参加してみました。

今日の記事「富田林の越井家住宅」を参考にしました。

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