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年末年詩


「年末年詩」

君が話す言葉も、思いも、幻で、君が君自身の本当の思いを知ることはできないだろうし、そしてその思いを話してくれる日は永遠に来ない、と思ったとき、波音が聞こえた。瞳の水面でパチパチと光が踊っている。君がぼくのことを好きになる日は永遠にこない、それは君がいちばんよく知っているね。だから、好きとか、嫌いとか、相槌とか、感情で話すこと全部、僕は信じない。君のこと全部、僕は信じない。

君がいなくても生きていける、それは、僕が言葉を話さなくても生きていけるくらいどうでもいいことだと、そう思えるくらいには、君は幸せでいて。生きていて。

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