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Ep3:4年半の病院勤務で学んだこと

 今回、わたしが新卒で理学療法士(PT)として入職して4年半病院で働いて学んだことを備忘録としてまとめていきます。(真面目な話になるので興味ない方は素通りをおすすめします笑)

まず、どんな仕事をしていたか

 わたしは小中高バスケットボールをずっとやってきて、大学ではスポーツジムや球場で売り子のアルバイトをするほどスポーツが好きです。PTを目指したのは中学の頃に怪我をしたことがきっかけでした。自分と同じように怪我で苦しんだ人の支えになりたい、そこからPTになることを決意し、大学卒業と同時に国家資格である理学療法士免許を取得して総合病院へ就職しました。
 そこで理学療法士として様々な疾病をもつ患者さんに対してリハビリを行ない、この4年半で維持期、回復期、急性期、通所リハビリなど広い領域で勤務し多くの患者さんに出会い学ことが多くありました。リアルな患者層としてはご高齢の方が多いけど、交通事故・転倒での骨折・脊髄損傷、脳卒中による麻痺患者、内部障害として流行り病となっているコロナ罹患者、心疾患やそれ以外では精神疾患など。様々な方と毎日関わってきました。

他分野での働き方

実際に学んだこと

 この4年半では、患者さんの人生に関わること、その難しさ、その中での喜び、大きな責任感について沢山学びました。笑顔で退院される方、不安感隠しきれずに戸惑う方、中には最後を見送った方も多くいました。入院される方はみんながみんな元気ではないし、中でも終末期や精神科勤務時は自分自身何ができるのかを見出せずにもがいていた時期もあります。
 ただ、この4年半を通して多くの人の人生に関われることの素晴らしさ、責任の大きさ、自分という人間がいかに無力なのかを学びました。これが今のわたしの軸になっています。

わたしの思い

 大学生の頃、某教授が話していた言葉があります。
“理学療法士は人生の道案内人“   だと。
当時は全くピンときませんでしたが、最近やっと理解できた気がします。それは、それぞれの方が、それぞれの今後の人生に対していかに過ごしやすくなるのか考えてお手伝いをするというです。先にも述べましたが、患者は一人ひとり疾患も性格も年齢、性別も全て違います。退院後仕事復帰を目指す方、自宅に帰って元の生活を過ごしたい方、更衣や食事・トイレなど当たり前にできていたことが出来なくなってしまったけど何か一つでも自分ができることに対し取り組む方など様々です。精神科ではいかに情緒を安定させられるか、終末期ではいかに人生の最後を楽に終えられるか。24時間のうち、私たちPTは関われる時間はたかが20分〜1時間です。それでも、その方の今後の人生を担っているし、病前と同じ生活が困難となるのであれば、今その方ができることの中から選択肢を一緒に考え提案することが人生を豊かにすることだと思ってます。

これから

 これまでPTとしての思いを綴ってきましたが、それよりももっと夢中になる、やりたいことを見つけました。もちろん、PTの仕事は素晴らしい仕事だと思っているし、やりがいも誇りもある仕事です。ただ、映像に出会ったことで人生をサポートするだけじゃなく、感動や喜びをみんなと共有し思い出を記録として残すことに魅力を感じました。わたしは一人じゃなくみんなと感動や喜びを共有し、そこからまた新しいことを生み出していきたい、そう思うようになりました。
 人によっては偏見もあるだろうし、不安定な道なのもある程度理解しています。それに対してもショックはありません。ただ、今後はどうなるのか分からないけどいつかわたしがやり遂げた姿を見て欲しいなと思います。PTとして人の人生に携わって学んだことは他では得られない大きな経験となりました。この経験を軸にして、イメージは少しづつ、ゆっくりだけど広がりつつ、形にしていけるように…!
 今現在、やりたいことにチャレンジさせてくれているこの環境に感謝。

2022年9月25日


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