マガジンのカバー画像

お気に入り

30
運営しているクリエイター

#私

「わたしの書く」(詩)

「わたしの書く」(詩)

詩が書けなくなることって
あると思う?

私はずっとずーっと
書いていたいわ

書けなくなっても
無茶を書きなぐっていると思う

言葉は我慢強いもの
私のそばにずっといたもの

詩が書けなくなったらって
こわくない?

こわい
だけどこわくていい

大切にも乱暴にも不埒にも
扱うって丁寧さはかわらない

私は言葉が好き
いつまでも書いてる

「私の詩」(詩)

「私の詩」(詩)

私の中の詩
たましいのスケッチだと言ったり
窓枠で切り取った世界の一瞬だと言ったり
私の鼓動をうつしたものと言ったり
口の端に上った音だったり

それはつまり本体よりも本体らしい顔をした
つまみ食いの一口
私を語らず
私の語りたいもので描かれた
私の細胞に触った光と影だ

私の詩を抱いて
私は眠り 起き
あなたに会い あなたを去る
何度も振り返りながら

私の詩が花だったなら
大きな大きな花束をお

もっとみる
「わたしの文章」(詩)

「わたしの文章」(詩)

私は私の文章を知らなかった
私の中で
私の文章は
面白味が薄く
ありきたりの風景の連続を
どうにか整えて色を感じることができる程度の
文章だと思っていた
 
はじめて視るときには疑問に浸され
じっくり見つめると ぼんやりと影が捕えられ
そっと覗いてやると やっと中心の輪郭を見る
そんな分かりにくいものだったとは
一切 横切りもしなかった
そういった私に
ひとは驚いた目
 
ひとの目に反射するさまを

もっとみる