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福岡市が、日本最速のスマートシティであるために。そして、100年後も選ばれる都市であるために。

先日、Fukuoka Smart City Communityが発足しました。
私たちLINE Fukuokaが事務局となり、福岡市や地場の大手企業の皆様と協働し、まちの困りごとを速やかに解決していくことを目的としています。

このコミュニティ、実は私たちのチームが発起人なんです。


経緯(1)

昨年、LINE SMART CITY DAY FUKUOKA 2019にて「市民参加型スマートシティ」を提唱。技術先行ではなく、市民の困りごとを起点に自治体・企業・市民の三者共創で実現していく構想を発表しました。

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経緯(2)

昨年よりSmart City Meetupを4回開催。様々な企業・団体と福岡市の課題や未来についてディスカッションを重ねてきました。

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経緯(3)

上記Meetupでディスカッションを重ねてきたことにより、新型コロナウイルスが深刻化する中で速やかに自治体・企業と連携し打ち手を講じてきました。電車やバスの混雑状況をLINEで見える化する機能は、わずか8日でリリースに至りました。

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経緯(4)

意思ある企業や自治体が平時から連携することで、有事における市民の課題を速やかに解決することを目的に、Fukuoka Smart City Community構想を検討。まずはフィジビリティとして、オンラインでディスカッションを開始。

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こうしてスタートしたFukuoka Smart City Communityですが、そこらへんのコンソーシアムとは明確に差別化にしたいポイントが3つあります。

1. 市民の課題を解決する
いま市民は何に困っているのかを把握することに努め、それを起点にまちづくりのアイデアを考え、実行します。

2. 自治体/企業/市民のセクショナリズムを超える
異なる専門知識やスキル、バックグラウンドを持った企業が組織や役割を超えてより高い価値を提供していきます。

3. スピード重視でアウトプットする
抽象的な議論よりも具体的な実行策を重視し、市民が困っていることを速やかに解決することを目指します。


日本最速の課題解決都市でありたい

これまでに経験したことが無いような大きな課題が、立て続けに起こっています。
新型コロナウイルスから派生する様々な影響、史上最大級の台風や大雨。少子高齢化社会に紐づくあらゆる問題・・・

こういう数々の課題の解決を、誰が行うのでしょうか?
国や自治体に丸投げするつもりですか?

私たちはこう考えます。

課題を誰かに丸投げするのではなく、
行政、市民、企業の枠組みを越えて
解決できる人が自ら手を挙げ、速やかに動く。
日本最速の課題解決都市“Fukuoka”は、
きっと100年後も選ばれる都市になる。

だから私たちは、Fukuoka Smart City Communityという当事者意識と実行力のある組織体を発起したのです。


良いまちづくりの必須条件
自治体・企業・市民による共創社会

A. 深圳市の場合

2年前。中国の深圳市を訪れたときに感じた、まちが成長している空気感。
これを形成している要素は何のか、を自分なりに考えました。まず深圳市が経済特区になり、税制優遇により多様な外資系企業やスタートアップにチャンスが生まれたこと。
それらの企業が、次々とイノベーションを生み出したこと。
そこで働く社員を中心に、イノベーションに寛容な市民が多く暮らしていること。この三位一体が、まちの成長の一番の要因だと思いました。


B. 福岡市の場合

深圳市と同じように、国家戦略特区(グローバル創業・雇用創出)であることに加え、官民連携窓口や実証実験フルサポート事業、Fukuoka Smart Eastなど、自治体としての積極性は日本随一と言えると思います。
最近では全ての行政手続きでハンコレスを実現したことでも話題になりました。
さらに、コンパクトシティであるが故に、企業どうしの距離感が近く、コミュニケーションやコラボレーションが活発に行われる傾向にあります。
一番の“伸びしろ”は、市民です。もっともっとこのまちに高い当事者意識・参加意識を持つことが重要と考えます。


福岡市は今後、日本、いや、
世界を代表するスマートシティになる可能性がある

その可能性を開花させるために、私たちに何ができるのか。

アクション その1 「啓発」
自治体・交通・医療など、暮らしな様々なシーンをLINEで最適化し、市民の皆さんの利便性を向上。テクノロジーやデータへのリテラシーの醸成と、まちへの当事者意識形成に貢献します。


アクション その2 「共創」
コンパクトシティの特長を活かし、Fukuoka Smart City Communityという場を以て自治体や各企業と協働し、市民の皆さんも必要に応じて巻き込みながら、課題のスピード解決を目指します。


アクション その3 「展開」
福岡市だけを良くするのではなく、その技術やノウハウをオープン化していきます。それが、日本のスマートシティをリードする都市・企業としての使命だと考えます。


今、福岡市はとても人気がある都市です。
住む場所としても働く場所としても訪れる場所としても魅力にあふれ、
あらゆるランキングで上位に入り、人口もまだまだ増え続けています。

福岡市民や出身者の多くがそれを誇りに思っています。
私もその一人です。

だからこそ、今だけでなく100年先でも、愛される都市であってほしい。
ただ、100年先は都市の在り方も人々の価値観も大きく変わっているはず。

だから、あらゆる変化に対応できるレジリエンスの高い都市、そしてあらゆる問題をスピード解決できるまちであってほしいと考えています。

それを誰かに丸投げするのではなく、
LINE Fukuokaという立場で出来ることをやっていきます。

大事なのは、やめないこと。
やり続けていけば、きっと道はひらけていくと信じています。



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