やっぱりイチャつきたいよね -スリランカのカップル事情-
スリランカでは、手をつないだり抱き合ったりしているカップルを全然目にしない。
昔ほどではないが、結婚相手は両親が占いで決める、という習慣もまだ残っているそうで、恋愛にオープンではない印象がある。
特にスリランカ内に多くいるヒンズー教徒の間ではカーストの意識もまだ残っているらしく、階層を重視して婚姻を考える昔ながらの風潮もあるよう。
がしかし、たくさんのカップルが生息するエリアを見つけてしまった!
というお話。
雨季のある日のキャンディにて、朝から雨が降り続いていたので宿でゴロゴロしていたら、14時ころ急に晴れ間が。
これは外出しなくては、と思い立ち、即トゥクトゥクを手配してペラデニア植物園へ。4000種類以上の植物が生息するという広大なペラデニア植物園は、ぜひとも訪れてみたかった場所。
入園後もたまに小雨が降ったものの、陽ざしがあまりないぶん快適にお散歩を楽しむことができた。しかし、さすがに雨季の植物園なだけあって、日本人は私だけだし観光客自体が少ないなあと。
で、気が付いた。来園者のほとんどがスリランカ人カップルだということに。
しかも、街中と違ってここでは手を繋いだり抱き合ったり、蒸し暑い南国気候を無視した熱々ぶり。どう考えても暑苦しいはずだけれど、恋人たちにとってはそんなことは気にならないようで。
園内のはずれにある大きな屋根がついた休憩スポットでは、なんと3組のカップルがピッタリとくっついて幸せそうにしている。
周りを走り回る猿やリスよりも、カップルを目撃していることに興奮してしまい、思わず隠し撮りをしてしまった…
でもそうだよね、好きな相手ができるのって自然なことだし、お互いに想いあっているのなら少しでも近くに感じたい。
スリランカ人もしっかり恋愛してるのね!とちょっと嬉しくなった。
しかし、どうしてあそこだけがデートスポットで、他の場所では仲良しカップルを見かけないんだろう?と不思議に思って、現地の友達にきいてみると、「暗い場所や人が少ない場所がデートスポットになるんだよ」とのこと。
そういえば、かつては日本でもそんなにベタベタしているカップルって街中では見かけなかった。公の視線がまだまだ気になる時代だったんだなあ。
夜の公園や、日が暮れたあとの海沿いなんかに行くと、それこそ、全てのベンチや落ち着ける場所をカップルが陣取っていたものね。
苦労して人目を盗んでする逢瀬ってなんだか素敵。
だから昭和、平成のラブソングってせつなくなるのかなあ。
スリランカのこういうところも、憂いがあって良いなと思った次第です。
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