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スロヴェニア | ミュージック・ジャーニーvol.17

民音ミュージック・ジャーニーへようこそ。
今回は、国名に“LOVE(愛)”の文字が入る唯一の国「愛のある国スロヴェニア“SLOVENIA”」に、駐日スロヴェニア共和国大使館の皆さんとともにご案内いたします。
スロヴェニアは、中央ヨーロッパに位置し、イタリア、クロアチア、オーストリア、ハンガリーと国境を接しています。アルプスの山々や満々と水をたたえた湖があり、南西部はアドリア海に面するなど、大自然の景観に恵まれた美しい国です。

自然と芸術が調和した首都リュブリャナ
首都リュブリャナには歴史薫る建造物が数多く残されており、ルネッサンス、バロックといった様々な建築様式に彩られ、訪れる人を中世の芸術的世界に誘います。豊かな木々の緑の丘にはリュブリャナ城が建ち、その麓にはリュブリャニツァ川が流れ、自然との調和を織りなしています。

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街のいたるところでは、リュブリャナドラゴン(竜)という伝説の生き物をモチーフにした銅像や紋様を見ることができます。この竜は「力」「勇気」「大きさ」の象徴として、街のシンボルとなっています。

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フランツェ・プレシェーレン(1800~1849年)は、スロヴェニア詩人の第一人者で、彼の作品はスロヴェニア国歌にも採用され、国民に広く愛唱されています。また彼の名を冠したプレシェーレン広場は街の中心地にあり、人気の待ち合わせ場所として、いつも多くの市民で賑わっています。

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プレシェーレン広場とプレシェーレンの銅像

アドリア海の小さな港町ピランと白馬の町ピリカ

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港町ピランは、アドリア海のトリエステ湾とピラン湾に面した半島の先端に位置する小さな町です。人口わずか4,000人でありながら、ヴェネツィア共和国時代の建築物や文化的遺産が豊富に残されており、青い海との美しいコントラストは、多くの観光客の心をひきつけます。バロック音楽時代の作曲家として名を残したヴァイオリニスト、ジョゼッペ・タルティーニ(1692-1770)の故郷でもあり、彼の名を冠したタルティーニ広場には、生誕200周年を記念して建てられた銅像があります。

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ピランから40キロ離れたリピカには、1580年、ハプスブルグ家によって設立された、世界最古の歴史を持つ白馬の飼育牧場があります。ここの白馬は“リピッツァナー”と呼ばれ、白く美しい毛並みが特徴です。出産時は黒やグレー、茶色の毛を持ちますが、約7年の歳月をかけて白い毛に生え替わっていきます。飼育はオーストリアのグラーツ近郊にある飼育牧場と提携して行われています。

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美しい観光名所ブレッド湖
世界中から多くの観光客が訪れるのが、アルプス山脈のほとりにあるブレッド湖です。湖面には、アルプスの山々や建物が鏡のように映り、その幻想的な光景は“アルプスの瞳”と謳われ人々を魅了しています。

湖に浮かぶ小島にはバロック様式の教会が建ち、手漕ぎのボートで訪れることができます。ここでは多くのカップルが結婚式を挙げますが、教会までの99段ある階段を、花婿が花嫁を抱えて登りきると晴れて挙式できるという、微笑ましい風習があります。

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ヨーロッパ最大の大きさを誇るポストイナ鍾乳洞
スロヴェニアは、国土のおよそ半分をカルスト地形に覆われており、その範囲は1,000㎞以上におよび、発見されている鍾乳洞だけでも約1万個あるといわれています。その中で最も美しい洞窟が「鍾乳洞の女王」と称されるポストイナ鍾乳洞です。その長さは、ヨーロッパ最大級の24㎞にわたり、内部をトロッコで見学することができます。

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冬の終わりを告げるカーニバル「クレントヴァニエ」
スロヴェニア最古の街プトゥイでは、毎年、イースターの40日前に、「クレントヴァニエ」という国内最大規模のカーニバルが開催され、多くの人が集まります。これは“冬を追い払い春の訪れを祝う”イベントで、人々は仮面をかぶって羊の皮を身にまといます。そして腰にカウベル、頭にはカラフルな短冊をつけ、「クレント」と呼ばれる精霊に扮して町を練り歩きます。

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合唱が盛んなスロヴェニア
スロヴェニアの合唱人口は非常に多く、毎年全国で、数千人規模のコーラスイベントが開かれています。民音では、2008年、スロヴェニア女声合唱団「カルミナ・スロベニカ」を招聘し、彼女たちの美しい歌声を全国におとどけしました。

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<カルミナ・スロベニカ>
スロヴェニア女声合唱団「カルミナ・スロベニカ」は、スロヴェニア伝統歌謡や、その他のさまざまな音楽を国内外で演奏する世界屈指の合唱団。

< プレイリスト >
1.「ああ、この緑深い山~カルミナ・シーレツによる伝統的歌曲を編曲した作品 チャニヌ山が衣を変えるとき」

スロヴェニア大使館推薦の歌手「NIKA SOLCE」
最後に、駐日スロヴェニア共和国大使館、文化担当官が推薦する音楽家「ニカ・ソルス」をご紹介いたします。

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ニカ・ソルスはスロヴェニア出身のシンガーソングライター。世界中の音楽家と共演し、バルカン地域のみならず、ほかの国々の音楽文化を組み合わせながら作曲をしている。また、操り人形師の家庭で育った彼女は、6歳の時に人形劇に出演し、両親と国際フェスティバルに出演するなどの活動をおこなっている。

<プレイリスト>
1.「憧れ」 詩:アルマ・M・カーリン 
スロヴェニアの作家で、本年(2020年)没後70年を迎えるアルマ・M・カーリンの詩をアレンジした曲。彼女は1920年代に世界を旅し、日本にも1年滞在するなど、訪問先の国の人々の生活や文化、芸術について多くの記事を新聞雑誌に発表している。

2.「言葉にできないの想い」 詩:スレチコ・コソヴェル
スロヴェニアで最も表現力が豊かで影響力を持った作家スレチコ・コソヴェルの詩にニカ・ソルスが曲をつけたもの。

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皆さん、スロヴェニアへの音楽の旅はいかがでしたでしょうか。
音楽の旅はまだまだ続きます。次回もどうぞお楽しみに。

協力、写真提供:駐日スロヴェニア共和国大使館、スロヴェニア政府観光局

Min-On Concert Association
-Music Binds Our Hearts-

この記事は英文での提供もしています。
https://www.min-on.org/10029/min-on-music-journey-no-17-slovenia/

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