ミクロネシア連邦 | ミュージック・ジャーニーvol.33
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ミクロネシア連邦 | ミュージック・ジャーニーvol.33

皆さん、民音ミュージック・ジャーニーへようこそ。
今回は、太平洋西部に位置するミクロネシア連邦へ、駐日ミクロネシア連邦大使館の皆様とともにご案内いたします。

最初に、民音ミュージック・ジャーニーをご覧の皆様へ、ジョン・フリッツ特命全権大使よりメッセージを寄せていただきましたのでお聴きください。

駐日ミクロネシア連邦 ジョン・フリッツ特命全権大使

ミクロネシア連邦は、グアムから約900km離れた、およそ2,500㎞にわたって東西に広がるカロリン諸島の中心に位置します。ヤップ州、チューク州、ポンペイ州、コスラエ州の4つの州、607の小さな島々と環礁(リング状に形成された珊瑚礁)からなる美しい連邦国家です。

国旗の水色は太平洋を象徴し、4つの白い星は4州を表しています。

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政治の中枢を担う首都パリキール
首都は、かつてはポンペイ島最大の街コロニアに置かれていましたが、1986年以降、パリキールに政府合同庁舎をはじめ立法府、行政府、裁判所などが建設され、1989年、遷都されました。

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古の伝統が色濃く残るヤップ州
ヤップ州の伝統文化として知られるのが石貨です。現金として使用することはできませんが、賃借やお祝い、お詫びの気持ちを表す貨幣として今でも使われています。石貨の価値は、大きさや重さではなく、その製造過程や運ばれた際の困難の度合いで決まるといいます。形はおおむね円形を成し、中央には穴が開けられています。大きさは様々ですが、直径2mに及ぶものもあります。

ヤップ州には、歌と踊りで村の歴史や教訓を後世に残そうとする風習があります。毎年3月1日に開催される「ヤップデイ」はその一つで、国内最大規模のフェスティバルです。2日間にわたり、島内各地の村の伝統舞踊が披露され、農産物、海産物の品評会や、ココナッツの皮むき、バスケット編みなど、島に伝わる生活技術が競われます。海外からもエアチケットや宿泊予約が取れないほど、多くの人々が訪れます。また初夏には、島外で暮らす人々が一斉に帰省し、島の文化を忘れないための「ホームカミング・フェスティバル」が開催され、ここでも数々の伝統的な踊りが披露されます。

ここで、2018年、日本・ミクロネシア連邦国交30周年記念の式典を兼ねた「ホームカミング・フェスティバル」の動画を、石貨や街の風景とともにご覧ください。

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楽園の島々を擁するチューク州
チューク州には、世界最大級の堡礁「チューク環礁」を中心に、大小100の島々が点在しています。付近の海底には太平洋戦争時代に沈められた日本の艦船およそ80隻が沈んでいるため、格好の沈船ダイビングスポットとして知られ、世界中から多くのダイバーが訪れています。映画「タイタニック」の撮影ロケ地になったことから、一躍有名になりました。

島々の中には、宿泊施設のある無人島があり、特に人気を博しているのがジープ島です。四方を海に囲まれた直径34mの小さな島で、野生のイルカと戯れるダイビングや、夜には満天の星空を堪能することができます。

ここで、奇跡の島と呼ばれるジープ島の映像をお楽しみください。

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また州内には、日本人として初めてミクロネシア連邦に定住した高知県出身の実業家、森 小弁(もり・こべん)氏の子孫が在住し、「モリファミリー」として、国民に親しまれています。現在も、一族とされる3,000人以上が暮らし、曾孫であるエマニュエル・モリ氏は、ミクロネシア連邦の第7代大統領を務めました。

謎の遺跡を抱えるポンペイ州
1820年、ポンペイ島で発見された大小95の人工島で構成される海上都市遺跡は、2016年、「ナン・マドール:東ミクロネシアの儀式の中心地」として世界文化遺産に登録されました。ナン・マドールは、西暦1000年~1600年、かつての王朝の都として栄え、その名称は現地語で「神々と人間との間に広がる空間」という意味を持ちます。遺跡内には、石造りの宮殿、寺院、墓所、居住地域などがあったことが確認されていますが、建物を形成する重さ数トンもの巨大な玄武岩は、どのようにして運ばれ、積み上げられたのか、未だ謎に包まれています。また遺跡の大部分がマングローブで覆われ、神秘的な姿がそのまま残されています。

ナン・マドール遺跡を紹介した動画をご覧ください。

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ナン・マドール遺跡の近くでは、「ケプロイの滝」が美しい景観を放っています。高さ20m、幅30mほどの玄武岩の岩肌を、水量豊かな川が飛沫をあげて流れ落ち、清涼感を求めて多くの観光客や地元住民が訪れます。

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また、ポンペイ州の食文化に欠かせないのが、コショウ科の植物の根を叩いて抽出したサカウと呼ばれる飲料です。冠婚葬祭の際には、酋長や客人の前でリズムに合わせて石を打ち鳴らしながらサカウを作る儀式が行われます。この儀式では、身分の高い酋長から順番に回し飲みするという厳格な作法があります。最近では、日常的に飲まれるようになりました。

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太平洋の宝石コスラエ州
コスラエ州は、他州とは違いコスラエ島一島からなっています。世界で最も汚れのないマングローブ樹林と珊瑚礁を形成する島は「太平洋の宝石」と呼ばれています。広大な敷地はマリンパークとして保護され、希少な原産種の樹木や鳥類が生息しています。

4つの州の中でも、敬虔なキリスト教徒が最も多く暮らしているのがコスラエ州です。毎週日曜日の安息日には、人々は仕事や家事をせず、家族で教会に出かけ祈りを捧げるのが習慣となっています。前日には、マグロやカツオなどの魚と米を、ココナッツペーストで煮込んだコスラエスープ(サンデースープ)を作り置きし、当日、皆で食卓を囲みます。

コスラエスープのレシピはこちら

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ミクロネシア連邦の音楽家紹介
最後に、駐日ミクロネシア連邦大使館が推薦する音楽家をご紹介いたします。

<ReChuuk (Jesse CHE Mori)>
バンド名のReChuuk(レチューク)はチューク語で「チューク人」。Jesse CHE Mori は森 小弁の子孫であり、2006年に30歳の若さで亡くなった、ミクロネシア連邦随一のミュージシャンです。亡き後も老若男女に愛され続けるレジェンドとして称えられています。

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1.Sleepless Nights
ReChuukの代表曲。

2.Sipwe Seserez
想いを寄せる女性への愛を航海に例えた歌。Seserezはチューク語で「風まかせ」。

<SEKENAN (セケネン)>
森 小弁の子孫の一人。2016年8月に横浜で開催された環太平洋島嶼国芸術文化交流音楽祭「PacificRoots FEST 2016」に出演しました。

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1.Tirow Tirow Tirow Womi アコースティック・カバー
チューク州で誰もが知っている歌で、作詞・作曲者不明ですが、ReChuukが披露してから広まったと言われています。

最後に、コロナ禍で日本のアカペラグループ「INSPi(インスピ)」がミクロネシアの高校生と「上を向いて歩こう」をリモートでセッションした動画をご覧ください。

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皆さん、ミクロネシア連邦の音楽の旅はいかがでしたでしょうか。
音楽の旅はまだまだ続きます。次回もどうぞお楽しみに。

協力、写真提供:ミクロネシア連邦大使館、ミクロネシア連邦政府観光局

Min-On Concert Association
-Music Binds Our Hearts-

この記事は英文での提供もしています。
https://www.min-on.org/10758/min-on-music-journey-no-33-micronesia/

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半世紀以上にわたって音楽についていろいろなことをチャレンジしています。110ヵ国・地域との文化交流コンサートをはじめ、音楽博物館事業、東京国際音楽コンクール<指揮>、学校コンサートなど幅広く活動しています。