見出し画像

noteを綴るときの守り事

今日はずっと雨だったねぇ。
ソファであったかいお茶をすすりながら、窓の外を見上げる。
カーテンは開けている。昼間の均一に白い空は苦手だけれど、夜が始まる雨空は、雲が一面を覆ってくすんだ青色にしてくれる。それがわたしは好きだ。

カウンターのスポットのみで、白い壁はオレンジと家具の影に染まる。開いたカーテンの足元には猫がいて、窓ガラスに映るオレンジのライトを見ていた。
「お月さんみたいやな」
言われて、確かにそうやねえと返す。
雨空にも月が浮かんているみたいで面白いなと思った。

今晩はなおさんの帰りは遅い。歓迎会をするのだという。わたしは昨日のカレーの残りがあるし、後で出汁を加えてうどんにかけて食べようかな、と楽なレシピを考えているところだ。
「母ちゃん、いつもの日記書くん?」
「そうやで。これからのんびりタイムや」
今日は外に出なかったから、家事以外はずっとのんびりしているのだけれど。


noteに登録してからまだ幾ばくもないけれど、文章を綴って記録に残していくために、大切にしたい物事が明確になってきた。
今日の話は、それをまとめるための、わたしのための記録。
まるは外を見るのに飽きて、トンネルの中にしまってある自分のおもちゃを漁りだしている。


ひとつ、「読み聞かせのような文章を」

わたしは元々ミステリやホラーの小説が好きだった。重い内容をさらに重く、さらに恐ろしくする文章が面白くて、重厚感や緊迫感を表現する作家さんたちをすごいと思っている。
けれど【うつ】の兆候が現れてから、難しい文が読めなくなった。めまいや頭痛がするから。
だからわたしがなにかを綴るのであれば、難しい言葉を避けて絵本や読み聞かせのように気楽に読めるものにしたいなと思った。
そうなっているかは、中々自己判断できないけれど。

ふたつ、「色を大切に扱う」

理由は単純に色が好きだから。
有名な「白は二百色ある」という言葉は別に間違いではなく、他の色だって同じような感じだと思う。
「赤」の中には様々な種類があって、同じ色でも呼び方が複数あったり。さらに言えば「日本の色」と「フランスの色」が歴史や文化で違うように、色にはそれぞれの物語があって、それにちなんだ名前がある。
そういう繊細なものだから、わたしの話の中ではあえてたくさんの色名を使っている。でも今部屋を灯す明かりのように、簡単に「オレンジ」と呼ぶこともある。身近にあるものでもあるから。

みっつ、「日常の記録と創作は画像を分ける」

創作の話にはタイトルに記しているけれど、わたしの気持ち的にも分別したいなと思っている。
幸い便利なことに、noteのテキストには一番上に画像を置けるので、日常には猫のまるを、創作にはそれ以外でわたしが撮ったものを貼り付けるようにした。
ちなみに日常の記録も、猫と会話したりするのでそのへんは創作ぽくしているけれど、出来事はわたしの日常。【うつ】や家族と向き合う良い記録になればいいなと思う。

よっつ、「あんまりシステム化しない」

わたしは型にはまり過ぎると窮屈になってしまう。
例えば必ず原稿を書いてからここに打ち込むとか、毎日投稿する!とか。
原稿という名の下書きを無地のルーズリーフに書くこともあるし、今みたいに下書きも構成編集もなしに打ち込む事だってある。
わたしは文章力が優れているひとではないので、構成や言葉を熟考したいときもあるし、これは日記なので、その時のリアルな言葉で語りたいときもある。
そして本当になんにもない日やなんにも感じない日もあるから、毎日なんて書けないし、わたしはのんびり書きたいのだ。


そしてこれは今日決めたことだけれど、
「夜更かしをしない」

更新時間はほとんど未明、夜ふかしして書き綴っていることが多い。
生活リズムがおかしくなってしまう、ただでさえ治療中なのに。
だから今日決めた。夜遅くというか朝近くまで没頭してしまうのをやめる。楽しいからやってしまうんだけれど……
寝る前を「次に書くことを考える時間」や「ほかの方たちの投稿を読む時間」にする。
この日あった事を、明日こんな感じで書こうかなと想像してみたり、最初の数行だけ下書きに入れたり。
ルーズリーフにメモするのもいいけれど、ちゃんと寝る時間がきたら筆を止めよう。
noteは楽しいけれど、生活リズムを崩すまで夢中になってはいけないから。

これは今決めたことなので、さてどうなるのでしょうか。
今後の投稿時間が未明だったら、フォロワーの皆様はぜひ叱ってください。


窓を見ると、夜の雨空は藍鼠まで濃くなっていて、わたしはシャッターとカーテンを閉める。
今日はご飯より先にお風呂に入ってしまおうか、そんなふうに考えながら、ソファで凝り固まった肩と背中を伸ばした。

「母ちゃん、ぼくお腹すいたんやけど」
足元をみると猫がすり寄って喉を鳴らしている。部屋と廊下には散々遊び散らかしたおもちゃが点々と転がっていた。
「そやねえ、お片付けしてからにしよな」
そうやって応えると、片付けを嫌がる子供のようにぴゅーんと廊下へ逃げていく。歩きながらわたしは猫のあとをついていく。おもちゃを拾い上げながら。
わたしが好きな日常の記録だ。

『noteを綴るときの守り事』

どうかわたしの小さな小さな記録を、
今後も絵本を見るみたいな気持ちでみてほしいのです。

この記事が参加している募集

noteのつづけ方

習慣にしていること

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?