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校長先生の前髪の角度が知りたかった

こんにちは。

小学校3年生の時、授業で「身の回りのものの角度を計ろう」という課題が出された。学校内を自由に歩き回れる。初めて手にした分度器。

廊下を歩いていた私は、向こうから歩いてくる校長先生と担任の先生を視界に捉えた。

「校長先生の前髪の分け目の角度を計らせてください!」

私の第一声だった。校長先生は大爆笑。担任の先生は怒りながらも笑っていた。

結局そのあと、前髪の角度は計らせてはもらえなかった。今思えば、あの時の校長先生の前髪は、「七三分け」であった。

小さな数学の楽しさを見つけた瞬間である。

これ以降、校長先生が異動になるまで私はよく日常会話をするようになった。

今でも鮮明に記憶に残る出来事である。目の付け所が面白いじゃないか!と幼き自分を褒めてやりたいくらいだ。


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