今日のごはんと本 産後の入院記録 DAY1
おやつ
クッキー。
5時前に目が覚める。
お腹が少し痛かったので、クッキーを食べてから、鎮痛剤を飲む。
もう少し寝たいけど、なかなか眠れず。
ベッドに横になって、だらだらする。
朝ごはん
玉子焼き、明太子、ミートボール、切り干しだいこんの煮物、おにぎり、おみそ汁、りんごジュース。
朝食の配膳に合わせて、助産師さんが赤ちゃんを連れてきてくれる。
ごはんの前に採血。
注射、陣痛のあとだから全然痛いと思わないです、と言ったら、助産師さんが笑ってくれた。
夜勤明けなのでちょっと緊張します、と言いつつ、手際よく採血してくださった。
その方は分娩の段階からついてくださっていた助産師さんで、昨日のお産の後に「満月が近いから今夜あたりどっとお産があるかもってみんなで言ってるんですよ〜」と話していたけど、結局昨夜は一件もお産がなかったそう。
助産師さんのお仕事トーク、おもしろい。
退室なさる助産師さんに、お疲れさまです、とお礼を伝えてから、赤ちゃんをだっこ。
おとなしくて、静かににまーとしている。顔面の筋肉がふにゃふにゃになる。
あれこれ話しかけつつ、ごはんをばくばく食べた。
もちろん完食。
おやつ
クッキー、コーヒー。
食後、もっと食べたい! となり、クッキーをばくばく食べる。
デカフェのコーヒーも淹れる。
クリニックで用意された粉のデカフェ、とてもおいしい。
自分でも買おうかなあ。
今日から骨盤ベルトを装着。
ひとりめの子を産んだときに買ったもの。
赤ちゃん、よく寝てる。
ベッドに連れてきて添い寝しながら、のんびり読書。
採血の結果を聞く。
貧血気味だったので、鉄剤を処方される。
10時に授乳指導。
眠そうなところを、がんばって飲んでくれた。
ミルクも10ml飲んだ。
そして初うんち!
泣かないので、いつしたか気づかず。
授乳や保育指導や検査など、ちょこちょこあって、入院中もけっこう忙しい。
昼ごはん
白身魚のムニエルのトマト煮込み、サラダ、パンいろいろ、コンソメスープ、バナナ。
赤ちゃんを預けている間に、保育指導を受け、そのあと昼食。
もりもりと完食。
ついでにシャワーも済ませ、ナースステーションへ赤ちゃんを迎えにいく。
おやつ
クッキー。
お世話をしたあと、少しうつらうつらして、小児科健診のため再びナースステーションへ赤ちゃんを連れていく。
部屋に戻ってクッキーをかじる。
眠い。
両親から、面会に行くとの連絡。
すかさずおやつの差し入れを頼む。
食欲が止まらない。
おやつ
おはぎ、きなこもち。
病院のおやつ。
うまい。
すぐに消える。
入院部屋、ドレッサーがテーブルを兼ねていて、ごはん中は鏡に向かう形になる。
ばくばくごはんを食べまくる自分の、顔のまんまるさに毎回びっくりする。
たくわえたなあ。
夫とひとりめの子ども、両親が、面会に来てくれる。
母親、おやつをたくさん差し入れてくれた。
やった!
ひとりめの子ども、祖父母以上に赤ちゃんにめろめろ。
かんわいい〜と言ってぺたぺたさわり、だっこしたがり、とにかくハイテンション。
はじめて知る一面。
そんなきみも本当にかんわいい。
夫は連日のワンオペでぐったりしている。
本当にお疲れさま。
退院日、1日早めようと決める。
ぼろぼろのわたしと赤ちゃんが戻ってきたら、夫は体力的に大変かもしれないけど、子どもと終日1対1で保護者役が自分しかいない状況のほうが、気持ちの面でいっそうしんどくなりそうなので。
少なくともわたしはそうなる。
面会中、部屋をひとり抜け出し、赤ちゃんの健診結果を聞きにいく。
大きな病院で検査が必要な症状が見つかる。
冷たい水をざばっと浴びたような心地。
紹介状をすぐに用意してもらう。
今から予約して、退院後なるべく早めに検査することに。
心配。
でもきっと大丈夫。
万が一なにかあっても、一緒に向き合っていける。
これが第一子のときだったら、もっと慌てふためいていたと思う。
わたし自身、赤ちゃんの診断と共通する先天疾患の症状がある。
でも、非常に軽度で日常生活を支障なく送れている。
出産や抜歯や点滴の際に色々と気をつけ、マラソンなどの相当ハードな運動さえしなければ、別になにもない、そのくらいのごく軽い疾患。
あまりに軽すぎて普段は忘れているので、そういえば身内以外に話したことがない。
出産のときですら頭から飛んでいた。
そして幸い無事だった。
そんなわけなので、比較的落ち着いていられるのかもしれない。
とはいえやっぱり、心配なのは変わらず。
とにかく、病院にいってみてからだ。
部屋に戻り、夫と母たちに健診結果を伝える。
夫、すぐに病院の予約を手配すると言ってくれる。
頼もしい。
面会に来ている子どもは、終始ハイテンションで、その明るさに元気をもらう。
突然笑顔で「おカネをかりていなくなった〜」と歌いだし、なにごとかと思ったら、わたしが時々聴いていた『チーム友達』の歌詞だった。
夫がわりと真剣に困っていた。
保育園では歌わないでくれると助かる。
夜ごはん
おろし焼き肉とサラダ、あんかけ豆腐、焼きなす、白米、にゅうめんのお吸いもの、チョコレートケーキ。
とにかく食べて乳を出すぞ、と夜ごはんもどんどん食べる。
授乳してると、米がよりおいしい気がする。
ひとりめの子どもが残した、母の差し入れのケーキもデザートに食べた。
すっかり大喰らい。
赤ちゃん、頻回授乳。
どうにも眠らず。
眠気の限界がきたので、病院に預かってもらう。
ごめんよ。
離れるのがさみしい。
赤ちゃんが寝てるときならともかく、目が覚めてる状態で預けるのは、罪悪感がすごい。
しかし、体力回復を優先させる。
育児の先は長い。
子どもをナースステーションに預けて部屋へ戻る途中、夜の暗い廊下で、妊婦さんの叫び声を聞く。
がんばれ、と思わず小さく声が出た。
ナースステーションの助産師さんが声に気づいて、こっちを見て小さくうなずいていた。
昨日の午後は自分も同じように叫んでいたんだな、と思うと、胸がぎゅっとした。
おやつ
スコーン。
母の差し入れをひとつ、寝る前に食べる。
ルイボスティーも飲んだ。
別の部屋から赤ちゃんの泣き声が聞こえる。
子も親も、みんな、がんばってる。
泣けてくる。
わたしもまた明日、がんばろう。
なにが起きても、1日1日、大事に過ごしていこう。
読んだ本
『暮らしのヒント集』
いろんなことの合間に、こまぎれに読んでいく。
なごむ。