『愛の不時着』 n周目でも楽しめる!オタク10年目目線の変態解析書②
こんにちは!今日もとうみょうです。
久々に「彼女は綺麗だった」見返したらパクソジュンにキュン殺しされてしまいました。
「花郎」「梨泰院クラス」と立て続けにパクソジュン過剰摂取しましたが、どれもセリフからOSTから何までいいですね。2周目せざるをえません。
「彼女は綺麗だった」に出てくるヘジンのナレーションが素敵なのでそこも後々記事にしようと思います。
こんな枕はさておき…
前回に続いて第2弾!書きたくてしょうがなかった南北の言葉の差に関する見どころです👀
本編の内容に関する記述があるため、ネタバレ警戒中の方は自己判断でお願いいたします⚠️
それでは出発〜〜〜!!!
⭐️ジョンヒョクを救ったセリの「ホラ吹くな!」と南北差
第11話のラストシーンです。
セリズチョイスの駐車場でチョチョルガンに追われセリは窮地に陥ります。
状況を知らないジョンヒョクはセリに電話をかけ続けますが繋がらず…
やっと繋がった電話口にいたのはチョルガンで、セリと一緒にいると告げられるのでした。
ジョンヒョクは駐車場に着きますが、見えないところからチョルガンに銃口を向けられ「余計な真似をしたら一瞬で女の頭に銃弾がぶち込まれるぞ」と脅迫されます。
実際はセリはチョルガンの手元にはおらず、セリが逃げしなに落とした携帯を拾っただけなのですが、ジョンヒョクはまだ知りません。
なんとか隠れたセリは危機を目の当たりにし、ジョンヒョクに事実を伝え、撃たれるのを阻止するため決死の覚悟で電源室に入り込んで駐車場の照明を全て落とします。
そしてこう叫ぶのです!!!
「チョチョルガン ホラを吹かないで」
「あいつは嘘をついてるし銃も持ってるの、私は大丈夫だから逃げて」
ポイントはこの「ホラを吹かないで」なのです!!!
韓国語に親しみのある方は気づいた方もいらっしゃると思います。
この「ホラを吹かないで」がソウル言葉ではないということを…!
セリが叫んだ「ふらいっかじま(후라이** 까지마)」**
これは北朝鮮の言葉で「ホラを吹くな」を意味します。
生粋のソウルっ子(おそらく)であるセリが北朝鮮の言葉で叫んだのです。
実はこの場面の伏線(?)は第2話開始21分あたりに潜んでいます。
北朝鮮に不時着しジョンヒョクの家にお世話になることになったセリが第5中隊の4人と対面するシーンです。
我々の言うことに従ってもらう、と言い放ったジョンヒョクに対しセリは
「私もひとつお願いしていいかしら」
「難しいことじゃなくて、私いつも1日2食はお肉を食べるの お肉マニアって言えばいいのかしら…」
とお肉食べさせて要求をします。
北朝鮮ではありえん贅沢なのでしょう。ピョチスがありえないというように言い返します。
「おい、南朝鮮
ふらいっかじまら(후라이** 까지미라)!**」
(「ら」が最後につくとより語勢の強い「〜するな!」になります。)
ここでセリが理解をしかねた顔で熱心な韓ドラファンのジュモクに通訳を求め、ジュモクは
「韓国語の『っぽんちじま(뻥 치지마)』と同じ意味ですよ」
と解説してくれていました。
ジュモクの言ってくれている通り、「ホラを吹くな」の言い方は
韓国: 「っぽんちじま(뻥** 치지마)」
北朝鮮:「ふらいっかじま(후라이 까지마)」**
というような違いがあります。
セリはここで初めて「ホラを吹くな」の南北差を知りました。
この会話をもってして、先ほどご紹介した駐車場のシーンが登場するのです!
いくら11課所属で南朝鮮で特殊任務を遂行してきました、の設定とはいえ北朝鮮にいるときはずっとソウル言葉を使っていたセリ。
(奥様方と絡むたびにちょっと頑張って訛り真似したほうがいいんじゃないかとヒヤヒヤしていた)
第2話のシーンではフーンみたいな顔をしていたにもかかわらず、第5中隊の仲間たちに教わった北の言葉で愛する人を救うことになりました。
チョルガンに対して伝える強い意志が、なりふり構わずジョンヒョクを救うという気持ちが、とっさのひとことに滲んでいてウッとなってしまいます。
言葉の違いがわかると同じシーンも少し深みが出されるのではないですしょうか。
次回はクスンジュンとダンの2人にスポットを当てたいと思います!!
お楽しみに♡
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