言葉のプレゼント/それを伝えられる力があったなら。【3】

3番です。

昨日、お蕎麦うどん屋さんで食事をしたのだけど、
会計の際レジ担当のおばさまにとても褒められて、その時に思ったことがあったのでそれを書きますね。

褒められた内容は自分で言うのが恥ずかしい内容なので割愛。
とにかく三言くらいでめちゃくちゃに褒められた。
それで私は、「いえいえ、そんなそんな…」と謙遜気味に返答した。
そうしたらおばさまが「ううん、今のままであなたはとても素敵よ」という旨を伝えてくれた。

私はハッとしたし、その時咄嗟に「そんなふうに言ってくださるあなたのほうが余程素敵です」と伝えられなかったことを後になって悔いた。

昔、似たような出来事があった。
20歳頃の話。

仕事で会った初対面のお姉さまにその時もめちゃくちゃ褒めてもらって。
私は「いえいえ、そんなそんな、とんでもないです」と褒め言葉の全てに対して謙遜、いや多少否定気味に返答していた。
その時の私は今よりも若くて今よりも愚かで、やや「謙遜が美徳」のように信じきっていたこともあって。なんというか今思うと盲目的な感性だ。

私が過剰に否定気味というか、あまりにも自分に自信が持てなかったせいでお姉さまの言葉を拒否してしまい、ついにそのお姉さまは私に対し「私、言葉のプレゼントをしているのに。受け取って貰えなかったら、ちょっと悲しいよ」と言った。

大変ハッとした。本当に申し訳ない気持ちになった。
おそらくだが「すみません。褒めてくださってありがとうございます」と返せたとは思う。

でも当時の私にとってそのお姉さまの言葉はなかなかに衝撃的なものだった。「言葉のプレゼント」。そうか。私はプレゼントの受け取り拒否をしてしまっていたんだ。せっかく気持ちを込めて送ってくれているのに。そう思った。

そう。私は今日二度同じ間違いを起こしそうになったのだ。
非常に反省した。
サラッと初対面の人を褒めちぎってくれる人の言葉なんて受け取るほかないのに。自分は何をしていたのだと。

今日の私は、「わあそんな、ありがとうございます」と返すのに必死だった。
何だろうな、やはり初対面の人を褒めちぎることの出来る人には尊敬の念しかない。
なかなか出来ることではないし、きっとおそらくは一期一会であろうに、見返りも何も無く、素直で暖かい気持ちで人にプレゼントを与えられる人。
本当に素敵で、輝かしい。
私も、できることならそのような人になりたい。

おばさま。ありがとう。
反省して明日に生かします。

尊敬している友人たちにも、初めて会った人にも。素直にサラッと言葉のプレゼントが出来る人になりたい。

読んでくれてありがとう。

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