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15の沼と45の沼

小学生の頃は少女漫画誌『りぼん』を毎月買って読んでいました。
男子に『ジャンプ』派や『マガジン』派があったように、女子にも『りぼん』派『なかよし』派いろいろあって、中学生になるとそれがまた少しずつ変化していきました。
中学生になった私は『りぼん』から『別冊マーガレット』派になりました。通称『別マ』です。
不思議なもので、普通の『マーガレット』は読んでいなかったのに、いきなり「別冊」を自分の中のレギュラーにして。中学3年間はもうすっぽりと「別マ沼」にはまっておりましたね。(ちなみに弟も『ジャンプ』から『マガジン』を飛び越して『ヤングマガジン』に移行派)

当時『別マ』の中に
絵に憧れ、描く世界に憧れ、私もこういう漫画家さんになりたいな〜なんて生き方にも憧れるくらい大好きな漫画家さんがいました。

いくえみ綾 先生です!!

私が中学生で読み始めた頃には既に売れっ子の漫画家さんで「いくえみ綾の漫画を読む」ということはそれだけで少し大人の?階段を登ったような気になっていました。
当時、別マで読んでいたのは
⭐︎『ベイビーブルー』
⭐︎『みつめていたい』
⭐︎『愛があればいーのだ』
⭐︎『I LOVE HER』
あたりでしょうか。

ファンになってから、過去のヒット作『POPS』『彼の手も声も』を読みました。
特に『I LOVE HER』は大好きで、多分コミックになってからも100回くらい読んでます。

いくえみ綾先生はユニコーンの奥田民生さんの大ファン。この頃に描いていた男性がみんな奥田民生さんに見える。これがまた格好良いんですよ。「いくえみ男子」と呼ばれているみたいです。
あまりイキイキキラキラはしていないけど、そこがまた格好良い。大人のけだるさ?と言いますか、爽やかさはないけど可愛さがある。けだるい大人男子沼です。

高校生になって徐々に雑誌を買わなくなって「少女漫画」というもの自体を読まなくなっていたんですけど、いくえみ綾先生の作品は常に気になってはおりました。(ドラマ化や映画化は一応チェックしたり)

そんな、私が45才になりまして、
なんと!!いくえみ綾先生の新作に出会います。

ローズローズィローズフルバッド

神原正子、40歳。職業・漫画家。「ファブ郎」というコミカルなキャラクターが主人公の漫画を連載中。夢はキラキラの少女漫画を描くこと。でも、ネームを描こうとしても、胸キュンが足りないようで!? そんな時、出会ったのは…!! アラフォー漫画家、恋と仕事のゆくえは!?

amazonの作品紹介より

なんと、主人公は40歳の漫画家。それもフツーの40歳より更に疲れた感じの40歳。恋愛モノの漫画が描きたいのに胸キュンが足りないという。
そんな主人公が仕事も恋も頑張っていくお話なのですが…

15歳の時に読んでいた、高校生の恋物語とはまったく違う、
40代の恋物語が妙に面白くて。
現在3巻まで出ているコミックを一気読みしてしまいました!
夜中にブワーッと読んで、
久しぶりに「キューン!!!」としたり「あわわわわ」となったりしながらページをめくって、
同世代だからわかるというのもあるんでしょうけど、ここにきてまたいくえみ沼が。
30年経っても、いくえみ先生が描く男性は相変わらず格好良くて、私の妄想心をこわいぐらい刺激してきます。
絵がうまいし本当に格好いいから1コマ1コマ見入っていたら時間がかかっちゃって、気づけば夜中の4時とか。沼だ!!いくえみ沼だ!!!

同じ漫画家さんの作品に
15歳でハマり、
45歳でハマる。

「懐かし〜」「読んでた〜」「好きだった〜」の思い出にハマってるわけじゃなく、
40代でまた新たにハマる。30年ぶり2回目の沼は人生経験を重ねた分、あの頃より深いです。


#ハマった沼を語らせて

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