30年前のダ・ヴィンチ
すごいお買い物をしました。
私、普段は「古本」の類は買わないのですが、
これを見つけた時にはさすがに
「お宝発見!」と思いましたね。
1994年11月号の
『ダ・ヴィンチ』です!!
皆さんご存知、
本の雑誌『ダ・ヴィンチ』
ダ・ヴィンチとは…
ダ・ヴィンチを読んでいると、本好きはワクワクしてくるじゃないですか。
今でもちょこちょこ購入して読んではいるのですが、
「わぁ!面白い本の雑誌があるんだなぁ」と、手に取りだしたのはいつ頃からだったろう。
大学生くらいかなぁ。
気づけば当たり前のように書店やコンビニに並んでいたダ・ヴィンチ。
1994年11月号が私の手元にあるということは、30年前にはもう存在していたんですね。
いつもは人気アイドルや俳優さんが表紙のことが多いのですが、
今月号(最新号)の表紙はコナンくん。
なんと創刊30周年を記念して特集が組まれておりました。
ん?30周年??
「宮本輝解体全書」という特集と、
永瀬正敏に惹かれて購入した、この1994年11月号のダ・ヴィンチですが、
今年(2024年)が30周年ということは、
創刊年のもののようです。
なんかね、
この表紙を見ていただくとわかると思うのですが、
90年代って、こんな感じでしたよね。
この頃の広告の雰囲気というか、
攻めている感じ。
「ガンガンいこうぜ!」みたいな。
それは表紙のデザインだけじゃなく、
中身も。
攻めてます!!!
ここに目次をバーンと載せちゃうのが良いのか悪いのかわからないので、
ちょこっとだけ内容を読み上げてみますと…
⭐︎ 中島らものコップ酒対談
⭐︎ 不良になるための読書術
⭐︎ 村上春樹のカルトワールド
⭐︎ 井上陽水の心に残る10冊
⭐︎ 歴史小説 ジャイアント馬場
⭐︎ 宮本輝カルトクロスワードパズル
…挙げたのはここに書ける範囲のごく一部でして、ちょっと攻めまくりの官能路線の特集も。
いくら創刊の年とはいえ、
月刊の雑誌でよくこれだけの特集が組めたなぁと感動するぐらいすごい読みごたえ。
本のことだけでこんなに沢山の読みものを提供できるなんて。
この1冊を作るのにどれだけの人が携わっていたのだろう。
中には
⭐︎ 渋谷のオシャレな男の子156人が選んだ好感度ニット
という特集も。
(もう、ニットって本と全然関係ないじゃん)
と笑ったものの、そういえば一時期、人気モデルや俳優さんのニットの本が出てましたよね。男性のニット雑誌ブーム。あれって今はあまり見かけないですね。急に思い出して寂しくなりました。
読みごたえのある内容に1人キャーキャー言いながら読み進めていくと、
突然、女性のヌードのページが!!
「え??」と、驚きのあまり声が出ちゃいましたが、30年前ですもんね。
あの頃はこういうのも結構自由というか…アリだったかな。
いや、今でも、大人が読む週刊誌にお色気ページがあっても驚かないですけど、
「本の雑誌」とうたっているのに、
突然、袋とじでもなんでもなく、ババーンとお色気ページが登場するんですよ。
なんだこれは!!と、
慌てて目次を確認すると、
それは
「写真小説 荒木経惟」のコーナーでした。
ああ…アラーキー。
なんでも、アラーキーがブコウスキーの小説を読んで撮り下ろした写真を載せているそう。それが「写真小説」なんですって。
攻め攻めです、ダ・ヴィンチ。
なんだか、アラーキーのページに大騒ぎしてるだけのnoteになってしまいそうですが、
本当にすごいんですよ、この創刊年のパワーといいますか、
「面白いものを読んでもらいたい一心」という感じ。
もちろん、今のダ・ヴィンチもすごいです。
読みごたえもあります。
大好きです。
しかし、30年前の雑誌はいろんな意味で楽しい。
きっとこの頃にもタブーなことはあったのでしょうが、
今の時代から見ると、
「コンプラ?なんのこと?」といった感じの強気の作りが眩しい。
読みたい本が沢山あって、
積読本もたまっているというのに、
今週の私は30年前のダ・ヴィンチに夢中になっておりました。
あまりに、
ダ・ヴィンチ、ダ・ヴィンチ、
と考えていたら、
『ダ・ヴィンチ』編集部さんのnoteを発見!
ちなみに、気になって調べてみると、
創刊号は1994年5月号。表紙はモックンでした。
イメージ通り。
こんなところまで読んでいただけていることがまず嬉しいです。そのうえサポート!!ひいいっ!!嬉しくて舞い上がって大変なことになりそうです。