ミーミー

書くこと読むこと、阪神と競馬とスピッツとタモリと赤福好き! 元学校司書&元中学…

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書くこと読むこと、阪神と競馬とスピッツとタモリと赤福好き! 元学校司書&元中学校教員。 経験を全部笑いに変えたくて主にエッセイを書いています。 2023年の受賞 【マイナビ×note #あの選択をしたから グランプリ】 【文藝春秋×note #未来のためにできること 優秀賞】

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記事一覧

すまスパで「骨」を朗読していただきました!

ピリカ文庫で「骨」というお題で書かせていただいた小説を朗読していただきました!! くまさんの『しゃれこうべは生意気な口をたたいて朽ちた』とご一緒させていただいて…

ミーミー
1日前
71

3年ぶりに自己紹介します

2024年8月の第4週に連続週投稿が途切れまして、 私、お恥ずかしながらここ2週間、途方に暮れておりました。 毎日投稿をしていた時は自分で「555日で」と決めて終了。 し…

ミーミー
10日前
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#エモい写真〈花びら紙〉

*今回のnoteは ボルシャック・日々木・ドラゴンさんの 「エモい写真求む!」#エモ1グランプリ 企画への参加記事です。 ********** そもそも私、 「エモい写真…

ミーミー
3週間前
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すまスパPRO!〜教育編〜でお話ししました!

先日、 「すまスパPRO!」にお招きいただきまして、 みおいちさんと共に、 ピリカさん&コッシーさんと 4人で「教育」テーマでお話しさせていただきました。 みおいちさん…

ミーミー
1か月前
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【ピリカ文庫】はじける

恋人の空が他界して四十九日が過ぎた。 この2ヶ月あまり、泣いて泣いて泣いて。 毎晩泣き疲れて寝てしまうまで泣いていたら、 さすがに涙も枯れたらしい。 私からはもう何…

ミーミー
1か月前
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【創作大賞感想】おむすびでむすぶ人

私はおにぎり(おむすび)が好きです。 ちょっと食いしん坊丸出しの話で恥ずかしいのですが、 おにぎりって食べていると自分の中で「勢い」みたいなものがついてきません…

ミーミー
1か月前
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【創作大賞感想】確実に毎週読みたくなる!「漫画原作部門」応募作品

私は普段、主にエッセイを書いています。 創作大賞には思いきってミステリー小説にもチャレンジしましたが、 「ミステリー小説を書くぞ!」と決意する前、 「私にエッセイ…

ミーミー
1か月前
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【創作大賞感想】つなげて、続けていくということ

私は今、福岡のわりと賑やかな場所に住んでいます。 飲食店やアパレルを含む沢山の企業。 雑誌やテレビでは毎週のように「ニューオープンの店」が紹介されていて、 華やか…

ミーミー
1か月前
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【創作大賞感想】その山にのぼりたい

noteを始めて4年とちょっと。 これまでに素敵なnoteとの出会いが沢山あったのですが、 その中でも、私が 「どういう記事に特に心惹かれるか」が 最近わかってきたんです。 …

ミーミー
1か月前
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【創作大賞感想】孫になりたい

私には祖父母との思い出が(あまり)ありません。 私が3歳の時点で存命だったのは父方の祖母だけで、 その祖母とも離れて暮らしていたので、 「おばあちゃんとの触れ合い」…

ミーミー
1か月前
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ごきげんとり 第7話〈最終話〉

○ 2025年8月16日〈根子例祭前日〉 乾恭子は、篠山正海のあとを追って外に出た。 時間差で2階から降りてきた息子の克夫を 「あとは私がすべてうまいことやるわ」と言って…

ミーミー
1か月前
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ごきげんとり 第6話

〇 2025年8月16日〈根子例祭前日〉 その日、真巳子は忙しかった。 根子例祭を明日にひかえ、朝から数名の町民たちが入れ替わり立ち替わり義父のもとを訪れた。 そのたび…

ミーミー
1か月前
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ごきげんとり 第5話

○ 2025年7月 今年もこの季節がやってきたなぁと、 乾克夫は上機嫌で、根子神社から駅前へと続く道をドライブしていた。 これは数年前から続けている克夫の中のルーティ…

ミーミー
1か月前
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ごきげんとり 第4話

○ 2025年7月 篠山正海が九州の海沿いにある田舎町に到着したのは夕方の5時を回ったところだった。 町の雰囲気を見ておこうとなんとかここまでやってきたが、 生暖かい風…

ミーミー
1か月前
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ごきげんとり 第3話

〇 2025年7月 「克夫さんの妹!?」 乾真巳子は驚いて、飲んでいたコーヒーをつまらせ、咳き込んだ。 真巳子の同僚で社会科教師の鳥居由紀は、 驚く真巳子を見て、逆に驚…

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1か月前
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ごきげんとり 第2話

○ 2025年4月 私は乾亜巳、小学6年生。 この春から、ここ、根子町に引っ越してきた。 ママが「いぬいかつお」という男の人と結婚して、 私は「いぬいあみ」になった。 こ…

ミーミー
1か月前
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すまスパで「骨」を朗読していただきました!

ピリカ文庫で「骨」というお題で書かせていただいた小説を朗読していただきました!! くまさんの『しゃれこうべは生意気な口をたたいて朽ちた』とご一緒させていただいて。 こちらの小説です↓ 最高です!! いや~、もう、たまらなかったです。 納豆ご飯さん朗読の『しゃれこうべは生意気な口のたたいて朽ちた』も ピリカさん朗読の『はじける』も。 朗読を拝聴しながら (こんなに贅沢なことってあるんだなぁ。音声で物語の世界に入っていけるというのは良いものだなぁ)と、あらためて幸せな気持ちに

3年ぶりに自己紹介します

2024年8月の第4週に連続週投稿が途切れまして、 私、お恥ずかしながらここ2週間、途方に暮れておりました。 毎日投稿をしていた時は自分で「555日で」と決めて終了。 しかし、毎週投稿は体調不良とかいろいろあってウッカリ3分遅れちゃって終了。 ……だったんですけど、途切れる前週の投稿で222週だったので、 もうキリもよいし、 途切れたことに対しては「まぁ、いっか!」と思っていたのですが、 この何かが途切れて、何が1番困るかというと、ぐうたらな私は何かちゃんと決めないとずー

#エモい写真〈花びら紙〉

*今回のnoteは ボルシャック・日々木・ドラゴンさんの 「エモい写真求む!」#エモ1グランプリ 企画への参加記事です。 ********** そもそも私、 「エモい写真」の「エモ」をね、 イマイチわかってなかったんですよ。 いや、エモーショナルを略してエモでしょ? と、いうところまでは知ってるんです。 でも、ほら、世の中には (多分こういうことかなぁ〜)ぐらいのイメージで頭に入ってる言葉ってないですか? 私の中の「エモい」は、 「青春ぽい」「甘酸っぱい思い出」みたい

すまスパPRO!〜教育編〜でお話ししました!

先日、 「すまスパPRO!」にお招きいただきまして、 みおいちさんと共に、 ピリカさん&コッシーさんと 4人で「教育」テーマでお話しさせていただきました。 みおいちさんは、皆さまご存知、超絶美女! (本当に優しくて穏やかで美しくてお会いするたびに癒されてます♡) みおいちさんが日本語教師をされていることはnoteを拝読して知っているつもりでいましたが、 詳しい職歴をコッシーさんがまとめてくださってます。 ↓ 私の職歴は結婚前までのもので、 今は専業主婦歴15年。 結婚前

【ピリカ文庫】はじける

恋人の空が他界して四十九日が過ぎた。 この2ヶ月あまり、泣いて泣いて泣いて。 毎晩泣き疲れて寝てしまうまで泣いていたら、 さすがに涙も枯れたらしい。 私からはもう何も出なくなった。 今日は、 空のお兄さんである陸さんとの待ち合わせ。 約束のカフェに入ると、 先に着いていた陸さんは私の顔を見るなり驚いて、 「うみちゃん、ちゃんと食べてる?眠れてる?」 と聞いてきたので、 きっと私の顔は見るからに干からびていたのだろう。 「これ、例の。頼まれてたやつ。あんまりゴソッとは取って

【創作大賞感想】おむすびでむすぶ人

私はおにぎり(おむすび)が好きです。 ちょっと食いしん坊丸出しの話で恥ずかしいのですが、 おにぎりって食べていると自分の中で「勢い」みたいなものがついてきませんか? 気軽に食べられて、おいしくて。 1個食べ終えたら、もう1個。……さらにもう1個。 何個でもいける気がしてくるんですよね。 食べても食べてもおいしい!満腹なのにいける! でもね、たまに冷静になって考えるんです。 ちょっとしっかりめのおにぎりがお茶碗1杯分のごはんで作られているとして……3個食べたら、ごはん3杯食

【創作大賞感想】確実に毎週読みたくなる!「漫画原作部門」応募作品

私は普段、主にエッセイを書いています。 創作大賞には思いきってミステリー小説にもチャレンジしましたが、 「ミステリー小説を書くぞ!」と決意する前、 「私にエッセイ以外で応募できるジャンルはあるだろうか?」と、あらためて創作大賞のジャンルをチェックしていたんです。 その時に目に入ってきたのが「漫画原作部門」でした。 子どもの頃から漫画は好きでしたし、 「面白そうだな」と思ったのですが、 漫画原作部門の応募規約には 「1話目は最大1万文字まで。2話目、3話目は4000文字まで

【創作大賞感想】つなげて、続けていくということ

私は今、福岡のわりと賑やかな場所に住んでいます。 飲食店やアパレルを含む沢山の企業。 雑誌やテレビでは毎週のように「ニューオープンの店」が紹介されていて、 華やかで活気を感じる半面、 (どれぐらい続くかな)と不安になったりもします。 店舗として使える場所が限られている中で、 新しいお店や会社が続々とオープンするということは、 それだけ閉店・倒産しているということですからね。 コロナ禍を経て、 最近ますますその「代謝」のようなものが はやくなってきたと感じていた今夏、 ある

【創作大賞感想】その山にのぼりたい

noteを始めて4年とちょっと。 これまでに素敵なnoteとの出会いが沢山あったのですが、 その中でも、私が 「どういう記事に特に心惹かれるか」が 最近わかってきたんです。 それは 「好きなこと」への全力記事! 皆さんの「好き」に触れていると、 その情熱を感じて自分も盛り上がることができますし、 嬉しくなるんですよね。 「好き」を分けてもらって、 ワクワクしてくる!! もつにこみさんのこちらの記事なんてもう!! ワクワク山の頂上! 大大大大大好物です!!! モンブラ

【創作大賞感想】孫になりたい

私には祖父母との思い出が(あまり)ありません。 私が3歳の時点で存命だったのは父方の祖母だけで、 その祖母とも離れて暮らしていたので、 「おばあちゃんとの触れ合い」のようなものを知らずに大人になりました。 友人たちから聞く、 おじいちゃん、おばあちゃんの話は 私にはどう頑張っても手の届かない、 「羨ましい」のかたまりでした。 しかし、 結婚をしたら、 「おばあちゃん」が出来ました。 夫の祖母です。 お盆と年末年始、夫の田舎に帰ると、 「おばあちゃん」に会えました。 お

ごきげんとり 第7話〈最終話〉

○ 2025年8月16日〈根子例祭前日〉 乾恭子は、篠山正海のあとを追って外に出た。 時間差で2階から降りてきた息子の克夫を 「あとは私がすべてうまいことやるわ」と言って、部屋に戻るよう指示をしたあと、 キョロキョロとあたりを見渡して、ため息をついた。 篠山は今出て行ったばかりだ。 そんなに遠くへは行っていないだろう。 車で追いかければすぐに追いつくが、 こんな暗闇では、どこかに隠れられたらわからない。 深呼吸をして、エプロンのポケットに入れていた車のキーを取り出す。

ごきげんとり 第6話

〇 2025年8月16日〈根子例祭前日〉 その日、真巳子は忙しかった。 根子例祭を明日にひかえ、朝から数名の町民たちが入れ替わり立ち替わり義父のもとを訪れた。 そのたびに義父に呼ばれ、 「真巳子です。よろしくお願いいたします」と挨拶をさせられる。 4月に引っ越してきた時にも同じようなことをしたはずなのに、祭りの前となるとまた特別なのだろうか。 そのうえ夜には別の来客があった。 夫の乾克夫に「お世話になった」という篠山正海だ。 1ヶ月ほど前、タクシーが捕まらず困って

ごきげんとり 第5話

○ 2025年7月 今年もこの季節がやってきたなぁと、 乾克夫は上機嫌で、根子神社から駅前へと続く道をドライブしていた。 これは数年前から続けている克夫の中のルーティンみたいなもので、 おねこさまがお喜びになるであろう貢ぎ物を探す、地道な活動である。 狭く小さな町だ。 どこからどう漏れるかわからないから、なるべくこの町以外の人を探したい。 そういう思いで克夫は毎日、仕事の合間にドライブをしていた。 ドライブ、というより、 パトロール、と言った方がしっくりくる。 駅前

ごきげんとり 第4話

○ 2025年7月 篠山正海が九州の海沿いにある田舎町に到着したのは夕方の5時を回ったところだった。 町の雰囲気を見ておこうとなんとかここまでやってきたが、 生暖かい風を感じた瞬間、東京からの移動の疲れがドッと出た。 もう今日はウロウロせずにこのまま予約した宿に向かおうとタクシーを探す。 今利用したばかりのバスが行ってしまい、小さな駅前から見えるのは閉店の紙が貼られた弁当屋とコンビニと自動販売機のみだった。 この町の人たちはほぼ1人1台の自家用車移動なのだと、千鶴から聞

ごきげんとり 第3話

〇 2025年7月 「克夫さんの妹!?」 乾真巳子は驚いて、飲んでいたコーヒーをつまらせ、咳き込んだ。 真巳子の同僚で社会科教師の鳥居由紀は、 驚く真巳子を見て、逆に驚いた様子だった。 中学校の職員室。 同じ学年の担当になり、席が隣同士の真巳子と由紀は最近よく話す仲になった。 真巳子は48歳で、由紀は38歳。10も年下のはずなのに気が合う。どちらかというと、由紀の方が落ち着いていた。 「え?本当に聞いてないの?一度も?誰からも?」 咳き込みながら、由紀の問いに「うんう

ごきげんとり 第2話

○ 2025年4月 私は乾亜巳、小学6年生。 この春から、ここ、根子町に引っ越してきた。 ママが「いぬいかつお」という男の人と結婚して、 私は「いぬいあみ」になった。 このたび初めて、 かわく、と書いて、 いぬい、と読むことを知った。 知らなかった読み方の漢字が自分の名字になるなんて変な気分。 ママは私にかつおさんのことを 「お父さん」もしくは「パパ」と呼んでほしいみたいで、何度も「そう呼んだっていいのよ」と言ってくるけど、 私はそのどちらの呼び方もしたくない。と、いう