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「弱さ」はたまに解放される

さっきNHKのドキュメンタリー、JR車両脱線事故の被害者の夫婦の話をたまたま観た。夫は事故を経験しながらもカコを受け止められているが、妻は経験者の話を聞く中で負った心の深い傷はまだ癒えない。

終始、表情はなかった。
そんな姿を横で見る夫もつらいだろうな。

こういうエピソードを観るとだいだい泣いてしまう。
それは、きっと私が「やさしい」からなのだと勝手に思っていた。

でも違う。

きっと私はTVの中の人に自分を投影しているんだ。

周りに悟られないように、自動的に心のシャッターは閉じられる。弱さは一ミリも見せてはいけない。

強がっている自分がいて、「弱さ」は自分でも見えないようにフタをしてある。でも、隠しておいたはずの「弱さ」はたまにがまんしきれずに外に飛び出てくる。

わっと涙はあふれ出てきてすっきりする。でもまたその弱さは消化しきれずに心の奥にしまわれる。

どうしたらいいんだろう。この痛みは。

ふだんはナイフでいつも心を切り刻んでいる感覚で、胸がぎゅーってなっている。責められた心は疲弊してもうどこにも行こうとしない。過去はどう克服すればいいんだ。

ただのひとりごと。

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