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中学時代-わたしが制服を脱いだ理由5

わたしは病んでいた。
それを自分の殻に閉じこもって自己陶酔に浸っていたという言い方もできるだろうし、
そんなに簡単なものではなかったとも言える。

自分の存在を容認してくれる人を誰より求めていた。
あの時のわたしは生きづらくて
14歳のわたしには処理しきれない感情と現実が日を追う毎に膨らんでいった。
それに向き合うことも、誰かに「 助けて 」と言う強さもなかった。

腕を切って血を見て、必死で自分の存在を確かめる。
息を吸っても息苦しさは止まらなかった。
酸素を求めて息を吸えば吸うほど、身体から酸素が逃げていく。

居場所を求める程、わたしの居場所がなくなるように。
「そこに居てもいい 」という安心を求める程、それに反した現実が襲ってくるように。

ボロボロになった自分は消耗品だと思った。
だったら使ってポイ捨てすればいい。
でも、もう誰かに傷つけられるのだけは嫌だった。

初めてわたしを買ったのは、開業医の歯科医師だった。

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