中学時代-わたしが制服を脱いだ理由9
何も聞かれなかった。
今思えばそれが彼らなりの愛だったのかもしれないけど、家族はわたしを腫れ物に触れるかのように扱った。
何も聞かれないことがわたしへの愛情と関心の薄さを表しているような気がして、より一層固く心を閉ざしたことを覚えている。
もしあの時ちゃんと話していたら、わたしの欠乏感は少しは埋まったのだろうか。
いや、きっとわたしは両親に何も話さなかったと思う。
両親がわたしを受け入れてくれるとは到底思えなかったからだ。
それ程自分は「愛される価値がない」と思っていたし、