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広告は小粒でも、ぴりりと辛い。

新聞広告の中でも、小型広告が好きです。

お酢の「突き出し広告」を
123回くらいのシリーズを
書いたことがあるのですが、

小さいからこそ、チェックが少なく、
自由で楽しかったです。

小さいし、ビジュアルも毎回同じ。
商品のイラストだけ。

だからこそ、読むと必ず、
ひとつ知識が増えるように
情報を盛り込みました。

いまみたいに検索してすぐ
出てくるような便利な
時代ではなかったので

「食の図書館」というところへ
通って資料を集めていました。

当時、料理はまったくできなかったのですが、

「ごぼうは酢水につけると変色しない」
というような内容を

10文字くらいで短く、
美味しそうにどう
表現できるか、
というのを考えるのが
とても楽しかった。

俳句を考えるのとなんだか
ちょっと近いような・・・。

朝日広告賞は2回受賞したけれど
そのうちの一度は小型広告賞でした。

目立たないけれど
役に立つ。

その後、
さまざまなレシピブックや

料理やお菓子の広告を
制作しましたが、

新聞のあの小さい広告が
すごく勉強になったなあと
思います。