Sumiyo

コピーライター、CMプランナー、美容ライター。絵と童話と絵本を描いています。3つの童話…

Sumiyo

コピーライター、CMプランナー、美容ライター。絵と童話と絵本を描いています。3つの童話賞受賞。

最近の記事

ラブリーなプレゼンテーション。

フリーランスになってから、 打ち合わせの時間に1時間前から スタンバイしていることはあっても 遅刻することはほぼありません。 が、広告代理店に勤めていたときは ほんとうにはよく遅刻をしました。 最初は朝どたどたと駆け込んで、 ギリギリアウト~!な時間でしたが 数年後にはランチ頃にパンを片手に ぷらぷら到着する、という ひどすぎる態度の正社員に。 そんなあるとき、 某雑誌に商品をからめて ラブストーリー連載を書く、 というプレゼンがありました。 第1話のショ-トス

    • 新規開拓は計画的に!

      広告代理店を辞めて、 フリーのコピーライター&CMプランナー になってから、 猛烈に忙しい激務の季節がくるまで、 半年ぐらいめっちゃヒマな時期がありました。 昼に起きだしての 散歩も楽しい。 脚本や小説の学校へ通ったり、 ピアノのレッスンだけでは 足りなくて 作曲も習い始めたころのことです。 習い事を詰め込んでも なお若くて力があまっていたので、 クライアントの新規開拓をすることにしました。 そのままずうーっとヒマっというのも 困るし。。。 広告代理店にいたときは

      • はじめて書いたCM絵コンテ

        大学生のとき、 出身高校へ教育実習に通いながら、 宣伝会議にも同時に通っていました。 コピーライター養成講座です。 離島の国語教師になりたかったけど 東京でコピーライターにもなりたかったのです。 教育実習でも広告業界な気分を 纏ったまま通っていたので ふつうの授業の進め方だと インパクトがない、 つまらないかもと 有名な詩を読み解く授業なのに 詩から受けた印象を もくもくと黒板に絵で描きました。 校長先生は、とてもユニークだ とほめてくださったので、 これでよいのだ!

        • ユーミンと会う

          小さい頃、ラジオから流れてきた 「あの日に帰りたい」。 一回聴いただけなのに、 それからずうっとユーミンが大好きで、 コンサートとなれば、 大阪でも千葉でも逗子でもどこへでも 仕事を早退して行きました。 新譜発売の日は打合せ時間を 調整して山野楽器に並んだり。 毎日CDを聴きながら、 会いたいなあ・・・ と思っていたら、 なんと取材できることに なったのです。 その日は、すべての予定をキャンセルして 朝からそわそわ。 人見知りということもあり、 取材のお仕事はあ

        ラブリーなプレゼンテーション。

          作れないけど、書ける。

          もう10年くらい前のことですが 某スマホの某コンペに参加しました。 すでに数百の企画が出ているというので 気軽に参加してみたのですが、 たまたま採用されました。 そこまではよかったのですが、 内心どきどき。 なぜなら、当時はまだ 実生活でスマホ、というものに ちゃんと触ったことも、 近くでじっと見たこともなかったからです。 何か聞かれたらどうしよう・・・(汗) と思っていたのですが、 とくに何も聞かれずほっとしたと同時に、 やっぱり買お、 ということで、 ついに

          作れないけど、書ける。

          広告は小粒でも、ぴりりと辛い。

          新聞広告の中でも、小型広告が好きです。 お酢の「突き出し広告」を 123回くらいのシリーズを 書いたことがあるのですが、 小さいからこそ、チェックが少なく、 自由で楽しかったです。 小さいし、ビジュアルも毎回同じ。 商品のイラストだけ。 だからこそ、読むと必ず、 ひとつ知識が増えるように 情報を盛り込みました。 いまみたいに検索してすぐ 出てくるような便利な 時代ではなかったので 「食の図書館」というところへ 通って資料を集めていました。 当時、料理はまったくで

          広告は小粒でも、ぴりりと辛い。

          友禅工房アルバイト初心者歓迎時給890円

          「染色家になりたい」と 担任に言ったのは高校三年生の時です。 進学校ではない高校の中の さらに進学する人のほとんどいない 「就職クラス」にいたけれど マジメに就職する気などなく、勉強もイマイチで、 絵を描くのは好きだし、京都が好きだし、 いいかな・・・とか そういうふわっとした考えで 先生に進路相談してしまったのです。 先生が本当に 「知り合いの山奥の染色工房の弟子入り先」を 探してくださった時は、結局びびって 「よ、よ、予備校に行って大学を受験します」 と

          友禅工房アルバイト初心者歓迎時給890円

          音声を消すと絵コンテが見える

          15秒のCMは 普通にぽーっと見ていたら ほんの一瞬ですが 「消音」すると、 ストーリーの つなぎめがよく見えます。 どこでシズルカットが入るか、 どこで、 キャッチフレーズが スーパーインするか。 同じ制作者、 またはクライアントの担当さんが 同じだと、この リズムやタイミングが 同じことが多いです。 おもしろいですね。 何年もそうして消音CMを 見ていると 絵コンテがどう描かれているか わかるようになってきました。 やがて絵コンテになる前の段階 「企画コ

          音声を消すと絵コンテが見える

          赤プリでラジオCM

          広告代理店に勤務していたときのこと。 クリエイティブディレクターに 急ぎのラジオCMコピーを依頼された。 夕方説明を受け、明日の朝提出。 クライアントはコンビニ。 60秒もの、15秒もの含め 20本以上。 すべて違う切り口で。 他社との競合プレゼンは明日。 フリーのコピーライターさんに 外注している時間はなかった。 なんとクリエイティブディレクターは 家に帰ってしまったから すべて自分で書かねばならない・・・。 会社では当時、女子の残業規定があって 徹夜する

          赤プリでラジオCM

          理想的な作詞教室ってどこにある?

          作曲教室や脚本教室や小説講座に ハマっていたことがありました。 テニスクラブにも通っていたし、 ミュージカルダンスやジャズダンス、 ボイストレーニングにも通いました。 このまま行くと 年寄りになる頃、 鎌倉彫りくらいしか 習うものが残らへんのとちゃう? と友達に言われたこともありましたが、 実はこっそり作詞教室にも 通っていたことがあったのです。 投稿雑誌に、ユーミン崩れみたいな 歌詞を書いて 投稿を繰り返していた時期、 ええい、ならっちゃえ!と あるレコード

          理想的な作詞教室ってどこにある?

          コピーライターって、歴史上の職業?

          コピーライターになりたての時 どこへ行っても 職業がコピーライターだと言うと へえ。かっくいいっ。 と、まぶしい視線を 向けられたものですが、 なんか、最近ではそうでもない気がするので お稽古マニアのワタクシ、 いろんなお教室へは行くけれども 積極的に職業をいうことは あまりありません。 でも。 ご職業は? と聞かれて フリーターでも ニートでも、 プー。 でもないので フリーのコピーライターです。 と言います。 何年も前ですが、 絵画教室へ行

          コピーライターって、歴史上の職業?

          CMディレクター=流葉爽太郎という誤解。

          流葉爽太郎、というCM監督がおられます。 現実ではなく、小説の登場人物です。 元コピーライターで作家になられた喜多嶋隆さんの 「CF愚連隊シリーズ」に 登場するディレクターさんです。 「CFガール」は映画化もされております。 アロハ姿で巨大企業にプレゼンに行ったり、 得意のボクシングで悪者からタレントを守り、 たとえ妨害されまくっても、CM撮影をギリギリ大成功に導く、という ハードボイルドテイストな広告業界モノなのですが、 私は昔、この小説が大好きで 「東京行った

          CMディレクター=流葉爽太郎という誤解。

          受付嬢ってめちゃムズい

          はじめて入社したのは化粧品会社でした。 就職活動では確かに宣伝部を希望してたんです。 コピーライター養成講座の課題で 最優秀賞をいただいたシップ薬CMの 絵コンテを見せたはずなのに それで内定をもらったはずなのに 配属されたのはなぜか受付でした。 愕然。受付・・・!?って、なんでやねん しかし正社員だし新入社員だしやらねばなるまい。 宣伝部配属になったのは 見上げるほど背の高い女子。 スリムなぴっちぴちデニム姿。 革ジャンをカッコよく両肩にかけ サングラスをヘアバンド

          受付嬢ってめちゃムズい

          取材中は、ペット不可。

          若干、 花粉アレルギーでもあるけれど 動物アレルギーでもある。 子供の頃は平気だった気もする。 でも、気づいたら 小さい動物も大きい動物も 苦手となっていた。 どんなに小さい犬でも 散歩しているとき前から やってきたら 大きく迂回。 おもにヌードを描く デッサン教室に没頭していたときは ほかの生徒が来る前から 見やすい位置にスタンバイして 場所取りをするほど 熱心に通っていたのに 先生が 「来週は小動物を描きましょう。何か動くものを連れてきます」 とおっしゃったので、翌週は

          取材中は、ペット不可。

          記憶の中のキーフレーズ

          コピーライターになりたい。 と、はじめから思っていたのではありません。 というか、無知な私はその職業があることすら 大学生になるまで知りませんでした。 文学部に入ったし、将来は詩人?国語教師?と、 ぽーっと考えていた頃です。 当時、テニスサークルに所属しており、 合宿のレクリエーション企画係だったのですが、 そのとき一緒に企画を担当していた 女性の先輩と、 眠たくなりそうな暖かい春の日、 阪急電車に並んで座っていました。 先輩はふと、 「あなたは企画に向いてるから コ

          記憶の中のキーフレーズ

          化粧品コピーにはルールがある。

          コピーライターになって ぜひとも書きたかったのは、 化粧品のコピーでした。 おしゃれで、 すごく 自由な感じがして。 そして、時がたち、 仕事の七割が 化粧品の仕事になった。 CMも、新聞も、 PR誌や記事や、 雑誌や、ポスターや リーフレットやカタログや それはもう、いろいろ。 でも化粧品コピーを書き始めて わかったことには、 薬品と同じように、 薬事法という 厳しいルールがあったのです。 その中で、どれほど伝えられるか。 小説や童話は、 枠がないので いく

          化粧品コピーにはルールがある。