はじめて書いたCM絵コンテ

大学生のとき、
出身高校へ教育実習に通いながら、
宣伝会議にも同時に通っていました。
コピーライター養成講座です。

離島の国語教師になりたかったけど
東京でコピーライターにもなりたかったのです。

教育実習でも広告業界な気分を
纏ったまま通っていたので

ふつうの授業の進め方だと
インパクトがない、
つまらないかもと
有名な詩を読み解く授業なのに
詩から受けた印象を
もくもくと黒板に絵で描きました。

校長先生は、とてもユニークだ
とほめてくださったので、
これでよいのだ！

と思っていたら、

高校の教育実習の担当教官は
あきれ果ててぼそっと、

「君、コピーライターの方が
むいてるのじゃない？」
と、つぶやいた。

えーっ。

と思っていたとき、
宣伝会議の課題が
CMの絵コンテだった。

はじめて書いたら、
50人クラスで最優秀賞になった。

CMプランナーの先生は、

「卒業したらうちで働きませんか」
と誘ってくださったのだけれど、
CM制作の会社である。

就職先として
それは考えたことがなかった。

国語教師でもなく、
コピーライターでもなく
CMプランナー？！

家に帰って話したら、
芸能界みたいな浮き沈みのあるところは・・・

と言われた。

いや、芸能界では・・・。

結局、大学卒業後はおとなしく、
化粧品会社の受付のOLになりました。

しかしその後、
コピーライターになって
ふらっと上京して

広告代理店に入って、
コピーライター兼
CMプランナーになった。

そして今は、
コピーも、CMも、童話も、絵本も
いろいろつくる。

何がどうなってこうなるのか
さっぱりわからない。。。

もうこうなったら、

ここから離島へ渡って
国語教師をはじめたりするのも

それはそれで、おもしろいかな。
とは思います。