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『J-BRIDGE 』

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連載小説『J-BRIDGE 』をここにまとめていきます。その後、完成させます。
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記事一覧

連載小説『J-BRIDGE』16.

「いらっしゃい」  無愛想な店主の声がなんとか耳に聞こえる。声のする方を見ても人はおらず…

水叉直
1年前
9

連載小説『J-BRIDGE 』17.

「じゃあ私こっちだから。今日もまたよろしくね」  定食屋の会計は、食い下がる明石を頑とし…

水叉直
1年前
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連載小説『J-BRIDGE 』15.5

初の著書、『桜咲く頃』についてはこちらの記事をどうぞご覧ください! 明石が地蔵のようにカ…

水叉直
1年前
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連載小説『J-BRIDGE 』15.

初の著書、『桜咲く頃』のアマゾンページはこちらの記事からどうぞ! 「痛っ」  暦が明日へ…

水叉直
1年前
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連載小説『J-BRIDGE 』13.

「はははっ、リリーのやつそんなこと言ってたのかい。また生意気な」  煙草を片手にカウンタ…

水叉直
1年前
8

連載小説『J-BRIDGE 』11.

「あとこれ腰に巻いて、七時になったら店開けるから」  明石が店についてから三十分と少し。…

水叉直
1年前
12

連載小説『J-BRIDGE 』9.

 それから三日が経過するまでの間で、明石の身周りで特筆するようなことは起こらなかった。何時とも問わず目を覚ましては、近所のコンビニへ出かけておにぎりを二個。加えて免罪符のように野菜ジュースを二本買い込むと、一日かけてそれを消費する。  口にするものが無くなると、身体を労るようにして布団の上に丸まって陽が落ちるのをただただ待つ。落ちた陽は明石の周りをぐるりと回ってまた昇る。それを三度繰り返す間に、息を吹き返した明石のスマートフォンはアルバイト先からの着信で何度も震えていた。 「

連載小説『J-BRIDGE 』8.

穴ぐらから這い出すように、風が容赦なく吹き付ける階段を一歩一歩昇っていく。もうこれ以上あ…

水叉直
1年前
17

連載小説『J-BRIDGE』7.

開いた扉から染み込んできたのは、冬将軍がウォーミングアップに精を出す季節特有の、湿り気を…

水叉直
1年前
9

連載小説 『J-BRIDGE 』6.5

「ほら、食べな」  男が再び姿を現したとき、その左手には一枚の皿。立ち上った湯気の中央に…

水叉直
1年前
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連載小説『J-BRIDGE』6.

「待って!」  追いすがるように叫んだ明石は、自分の声で目を覚ました。開いた両目には見慣…

水叉直
1年前
17

連載小説『J-BRIDGE 』.5

「明石ー、そろそろ昼休憩にしようや!」 「はい! これ終わらしたらすぐに!」  二つほど年…

水叉直
1年前
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大阪難波を舞台にした小説 J-BRIDGE 4.

「兄ちゃん、時間あるか?」  明石の腕を掴む手のひらに、男がぐいと力を込める。 「えっ、時…

水叉直
1年前
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J-BRIDGE 3.

「楽しくねえなあ」  記憶を辿った明石が見つけたのは、話せるような時間を積み上げてこなかったという色彩の薄い事実のみ。明石から漏れ出た言葉には、岡本も武田も何の反応を示すことが無く、自分を置き去りにすることが既に総意となっていることを、明石は静かに噛みしめた。  時計の針が少しでも早く進むことを願いながら、ひたすら胃にアルコールを流し込む。胸に「はるか」と書いた名札をさげた店員がラストオーダーを聞きに来た頃には、五感のうちのいくつかが鈍くなるほど酒が回っていた。 「あー、ちょ