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ゆるふわフリーランスなのに、双極性障害になった件

いや、嘘や〜〜〜〜〜〜〜〜んという気持ちが未だにデカいのですが、事の発端は本気で眠れなくなったことでした。

これまでもずっと睡眠障害は抱えていて、中学生のころから毎晩2時寝だったし、早起きしても夜眠くならず辛い想いをしたり、2ヶ月間海外を巡りながら友だちの横のベッドで目がギンギン冴えたまま横たわっていたりして、自分は正しく睡眠が取れないんだなとは思っていました。

そもそもADHDの特性として、頭のなかが忙しいというのはあるので、それも慣れっこではありました。

でも最近は、明らかに眠れないというか。ずっと頭のなかでグルグルモヤモヤが渦巻いている感じ。眠るためにどうでもいいことを思い浮かべようと努力するんだけど、抵抗虚しく思考の渦に飲み込まれるような感覚。

そんで気付いたら朝の7時。朝の5時とかでもなく朝の7時なんよ。もはや早朝というレベルでもなく、「なんか今日も眠れなかったな」と布団のなかでモゾモゾする。

そんな感じで、「なんか全然眠れないな」という自覚症状がありました。

とはいえ、そこはゆるふわフリーランスなので、そこから昼の14時ぐらいまで眠って、仕事して、ピラティスやジムに行って、湯船にしっかり浸かって…というような生活だったので、そこまで大きなストレスがかかっているとも思わず。

「ちょっとやばいかも」と思ったのは、オンラインで登壇イベントがあったときでした。これまでになかったような、動悸が止まらない!!!

久々の登壇で緊張しているのかな? とも思ったけど、それにしたってそんな堅苦しいテーマでもなく、ましてやオンラインだし、ましてやわたしはベッドの上からパジャマのような格好での登壇だったので、そんな緊張しているわけでもなく。

なのに、すごいドキドキしたり、言葉がうまく出てこなかったり、なんというかちょっとしたパニックですよね。オフラインで緊張はするけど、おうち登壇でこんなことは今までになかったので、「これは明らかにおかしくない???」と思い始めました。

あとは、夜中に迫り来る希死念慮ですね。厨二なのでつねに「こんな人生に何の意味があるのだろう」「早く死にてぇな」「起きたら死んでねぇかな」とかは思っていたのですが、それがいつもにも増してヤバかった。

で、案の定その日もなかなか眠りにつけなかったので、近場のメンタルクリニックを予約したわけです。

光トポグラフィー検査で脳の血流をチェック

わたしが伺ったところでは、「光トポグラフィー検査」と「磁気刺激(TMS)治療」という先進的な機器を用いての検査と治療を行っていました。

どうもカウンセリングが効く場合の症状と、意味がない症状があるようなので、それをチェックするためにもちょっと課金して「光トポグラフィー検査」を受けてみることに。

「光トポグラフィー検査」は、頭部に近赤外光を照射して脳の血流を数値化するもの。これまで精神疾患というのは医師の主観によることがほとんどだったらしいのですが、これによって根拠立てて判断することができるのだとか。医療も進歩してるんだねぇ。

で、その検査というのがちょっと面白くて、頭に機器をつけたら、画面を見つめて下記の行為をします。

「あいうえお、と何度もブツブツ呟く時間(リラックス)」
「表示されたひらがなから始まる言葉を言う時間(作業)」×3回
「あいうえお、と何度もブツブツ呟く時間(リラックス)」

なんかもう精神的に限界なので、検査をしながら「わたしは何をやってるんだろう」という気持ちが増幅。

ひらがなから言葉を想起しているときも、いきなり下ネタが浮かんできたりして(うんこ)、「これはさすがに言っちゃダメやな」とかぐるぐる思考しながらやってました。

余談ですが、診療中に自分の状況を話しながら涙がドバドバ出てきたので、「えっガチで自分病んでるやん」とちょっと引きました。ここまで追い詰められてたんか!!!!と自分では気づかないことにも気づけたので、メンタルクリニックでお話を聞いてもらうの大事ですね。

ADHD=デフォで脳が過敏という事実

結論、気づいたら双極性障害になっていました。

なんか波形がガッタガタなんですけど、この波形を「ゆらぎ波形」と言い、ADHDやASDに多い形なのだそう。

で、言われたのが「もともと脳が過敏ですね」ということ。

考えが過剰になりやすいので、人に言われたことを永遠に気にしていたり、ちょっと怒られただけでバカデカ感情になっちゃったり、音や光、人の目線に敏感だったりと、ストレスを受けやすくいっぱいいっぱいな状態。

それらに脳がリソースをクッソ割くので、結果的にほかのことが抜けてしまい、忘れものや遅刻、注意散漫などの典型的なADHDの特徴が現れてしまうねんな。

まぁもちろん、それによって人が気付けないところに気付けたり、何かアイデアを生み出したりという側面もあるので、それが悪いというわけではないんだけどね。

一方で、今回わたしが診断された双極性障害というのは、下記の特徴があります。

◾️うつ病の場合
・脳のネットワークの接触が悪い(思考停止)
→脳の出力を上げることが必要
◾️双極性障害の場合
・ネットワークがいっぱい繋がっている状態(思考しすぎ)
→脳の出力を落とすことが必要

ここまで読んでピンと来る方もいらっしゃるかと思うのですが、ADHDの特性と双極性障害がめちゃくちゃ似てるんですよ。つねにぐるぐる考えてるっていう。

先生いわく「ADHDどころじゃないです」とのことなので、現在のわたしは例えるならADHDが大変悪化している最悪な状態ですね。

え、ただでさえクソADHDなのにこれ以上のADHDっぷりがあるの????すなわち死???

ちなみに双極性障害に抗うつ剤を投下すると逆効果(さらに思考が激しくなる)ので、逆に脳の出力を落とすための「オランザピン」というお薬を処方していただきました。すんげぇ眠くなるらしいです。

個人的にはいつもボケーッと生きている感覚が強いので、「ただでさえデフォで眠いのに、これ以上ボケーッとなる薬なんか飲んで大丈夫なんだろうか」という不安がありますが、脳は忙しいんだよね。

わたしはただお風呂に入ったりアニメを観たりして「何もしてねぇな〜」とか思ってたけど、脳内はポイズンベリー状態だったんだね。なんか脳みそごめんねって感じです。

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