都知事選2020候補者を麦わらの一味に当てはめて楽しむ
もうすぐ都知事選がやってくる。公報を見ても「20人以上も候補者いるのかよ…その中から1人を選ぶとかしんどい…」という気持ちが湧いてくるだけで、候補者の人となりも具体的に何をしてくれるかもイマイチよくわかんないな~みたいなことを毎回思うので、少しでも自分が楽しくかつ身近なものとして選挙に向き合えるように、各候補者について調べつつ麦わらの一味のキャラクターに当てはめてみることに…!全員はさすがに大変なので、上位を占めると予想されている5名に絞って考えてみた。
※この記事は個人の感想です。調べながら書いていますが、事実と異なる内容が含まれている可能性もありますのでご注意くださいね。
小池百合子:ナミ
頭の回転が速くて話すのもうまい小池さんは、誰かがミスしたときに機転をきかせたフォローをしてくれるナミの位置に居てくれたら助かる!場面に応じて巧みに立ち回ることができる賢さが、体で天候を感じ取る才能をもつナミにそっくりだ。損得勘定タイプなので、重要な場面でなかなかリスクをとれず、大きな変革を起こす役ではないかな。現都知事としての会見での話しぶりは安心感があるけど何かを変えてくれるような期待感はなく、良くいえば安定、悪くいえば現状維持にとどまるといった印象。
◎政策は「バランス型」
政策を見ると各方面に対してバランス良い内容が並んでいる。「新しい東京」というワードも出てくるが、抽象的で、いまいち何をしてくれるかピンとこないかな。なにより小池さんは、前回の都知事選でやりますといったことを実は一個も達成してないのに、しれっと普通にしているのがすごいぞ!
宇都宮健児:トニートニー・チョッパー
生まれが田舎の貧しい家で、東大法学部に入学したものの、家を助けるため司法試験合格後に大学を中退し弁護士になった、という生い立ちの宇都宮さん。人の痛みを知り、コツコツと学ぶことを怠らず、心やさしい実直なキャラクターはまさにチョッパー!社交性がある方ではなく人付き合いも苦手、と自己分析している点もチョッパーそのもの。何度も都知事選にチャレンジしてるけどいつも2位で落選。真面目さのあまり他候補者より目立つことができないのが弱点…?
◎政策は「やさしさのかたまり」
彼の政策には健康や安心な暮らしに関するもの、また社会的弱者(貧困層や被差別者)に寄り添うものが多く、医療・福祉面が充実しそう。「おれは医者だ!ケガしたやつはどんなやつでも治してやるんだ!!」というチョッパー的やさしさを感じる。そういう意味では、敵味方関係なく腹が減ったやつには飯を食わせるサンジ的な要素もあるかもしれない。東京都をお金持ちにする(経済や財政に関する)ことにはあまり関心がなさそうなので、そこが気になる人はいるかもね。
山本太郎:ウソップ
前提として、山本さんがウソつきだとはまったく思っていないぞ!ただ「消費税廃止」とか「全都民に10万円給付」とか、キャッチフレーズとしては引きがあるけど本当に実現できるのか…?と疑ってしまうようなビッグな提案をガンガンしてくるあたりと、激しめなパフォーマンスが、目立ちたがりで虚勢を張ってしまうウソップを連想させる。とはいえ、とっても仲間思いで、必要な場面で身を引いて援護に回ることができるウソップのカッコいい一面も持ち合わせている。
◎政策は「弱者のヒーロー」
数字を多く用いて誰よりも具体的に示しているのがいい。内容は宇都宮さん以上に社会的弱者の救済に寄っていて、医療・福祉に加え文化・精神面(マイノリティへの対応など)も重視している印象。言ってることがデカくて信用していいのかちょっと不安になってしまうけど、一応試算も書いてくれているので実現の見込みがないわけではなさそう。なにより、困っている人を助けたいという強い気持ちがあるのがよく伝わってくる。
小野泰輔:ロロノア・ゾロ
東大卒でアクセンチュアに入社、熊本県副知事の経験あり…など、ビジネスと政治に関しては百戦錬磨の腕っ節というイメージ。日々の努力を惜しまず、誰よりも鍛錬を積んで高みを目指す姿がゾロと重なる。己を痛めつけながら成長することに達成感を見いだせる、筋トレ好きタイプ(偏見?)。卑怯な手は使わずに強者に立ち向かうと宣言しているところも、誇り高き剣士の心意気をもったゾロらしさを感じるぞ。「俺が東京を変えてみせる!」という強い意志があり、安定・バランス型のナミ(小池さん)に対する批判が多め。
◎政策は「我が道を極める」
データ分析を得意としており、政策を見ても経済・財政面の話ががっつり出てきているので、わりと分野特化でお金まわりの改善をとくに頑張ってくれそうな予感。社会的弱者への対応については他の人よりやや優先度が低いかも?
立花孝志:アーロン
この人はどう頑張ってもメリー号やサニー号に乗せられなかった…。基本のモチベーションが「社会への復讐」なので、すぐに結びついたのはアーロン。…というか調べるほどアーロン!親の不倫、姉の暴力そして貧困と過酷すぎる幼少期を経て、誰も信用できなくなった立花さんは、自身の頭の良さをフルに使い「社会をぶっ壊す」ことに命を捧げる。やり方は極端だけど、悪しき伝統や常識を覆す気概がある。魚人としてひどい差別を受けたアーロンの悲しき物語を知っていれば、共感する人が一定数いることは想像に難くない。ただ、悪意が根底にある者の政治は新たな悪意を再生産してしまうという魚人島の教訓を忘れてはいけない。
◎政策は「合理主義者はハッピー」
ホリエモン新党公認として出馬しており、堀江貴文氏の提唱する「東京改造計画」を実現する。内容は「現金使用禁止令」や「東京都オール民営化」などかなり大胆!合理的・効率的な思考をする人には画期的だがついて来られないヤツは置いてくぜスタイルで、アーロンの魚人至上主義的な選民思想を感じるぞ。
ルフィがいないから選挙が要る
巷にはルフィを使ってリーダー論を語る人も多いけど、ルフィみたいな理想のリーダーは、現実にはほぼ存在しない(少なくとも今回の選挙にはいない)と考えていいだろう。ルフィは誰より人のことを信じられる人だからこそリーダーシップを発揮しているように思うんだけど、実際に顔の見えない市民と信じあえる関係を築くことは、誰にとってもはちゃめちゃに難しいに違いない。しかしルフィのような圧倒的なリーダーがいないからこそ、選挙をする意味があるってもんだ!と私は思っている。
【投票日は7/5】とりあえず4年間の船長を選ぶ
キャラクターに当てはめることで削ぎ落としてしまった部分や見えにくくなってしまったところもたくさんある(ので、気になったことは追加で調べよう)。それでもわりとうまく特徴を押さえられたのでは!?と自己満足。どの候補者が良い/悪いということはなく、あくまで自分にフィットするかを判断することが大事だと思うので、完全に私ひとりの目線で切り取ったキャラの割り当てになっている。きっと他の人がやったら違う結果になるだろうな~。
今回の選挙で誰が当選しても任期は4年。選んでおしまいではなく、選ばれた船長がどうやって嵐を乗り越え、どこに連れて行ってくれるのか、どんな面白い冒険を見せてくれるのか、同じ海賊船のクルーとして監視していきたい。なによりも忘れちゃいけないのは、船長(都知事)としての向き不向きの判断は、人間としての善し悪しとは全く関係ないということだと思うぞ!
ウィーアー!
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