サトーカンナ

すきなことをすきに書きます。音楽とかもしてます。 https://kannasato.…

サトーカンナ

すきなことをすきに書きます。音楽とかもしてます。 https://kannasato.myportfolio.com/

マガジン

  • 日記

    私の日記です。

  • なぞる

    0のつく日(10日、20日、30日)とその他の思い立った日に書きます。2023年1月~現在更新お休み中

  • 本やまんがの話

    本やまんがって、いいですよね~

  • 社会学徒の10年後

    • 5本

    一橋大学社会学部 安川一ゼミナール出身の3人が、それぞれ選んでみんなで読んで語らった本のことを書いていきます。 ゼミテン:あさえ / 中尾圭 / サトーカンナ

  • なぞる前のこと

最近の記事

  • 固定された記事

『不在日記』を発売します(2024年2月14日追記)

2023年12月10日(日)にはじめて自作の日記本『不在日記』を発売します! ◆追記◆ 無事、発売日を迎えることができました。日記祭にお越しくださったみなさま、本当に、ありがとうございました~~!引き続きお店やWEB通販など、どこでお買い求めいただけるかの情報や、すばらしい方々からの推薦文などを追記していきます!(2024年2月14日 最新) はじめて日記本を作りました「日記を? 売るの? 本で?」と知人に言われてたしかに、日記本って世の中的にはそんなにか……? とか思っ

    • 適正量のキムタク(2024年1月27日)

       9時に起き、フランスのことわざよろしくパンがないからホットケーキを焼いた。ホットケーキは私の朝をかならず充実させてくれる。  友人に生まれた双子の赤ん坊を見るという人類最強レベルに朗らかな用事のためでかけていく連れあいを見送った。赤ん坊を見るために人は集い、赤ん坊を見て人は笑う。赤ん坊の存在はただでさえ強いのにパワーが2倍!  私は家でのんびり洗濯や掃除をしながら動画を流した。ここ最近、何日も何日も見続けてきたゲーム実況シリーズが終盤を迎えていた。キムタクが主人公役の『

      • 行きつけのおこがましさから抜け出して

         大学生のころ、私は社会学を専攻していて、エスノグラフィー(民俗誌)やライフストーリーを中心とした質的研究が好きでした。初手からアカデミックな感じですみません。「質」の対には「量」がありますが、量とは数値化されたデータのことで、私は社会の、数値で読み取れない部分にとても興味がありました。かんたんに言えば、誰かが生活する場に入っていって一緒に過ごしたり、話を聴いたりして、社会やそこで暮らす人びとのあり方を探るようなことにハマっていました。  ところで、2023年6月から「さん

        • 茶碗蒸しとだし巻きたまごの地平(2024年1月24日)

           起きてずうんと下腹部痛。生理の本番がやってきた。生理前からの気だるさや、もう何もかもだめだ……の心が徐々に退いて、痛み一本でガツンとかち込んでくるのが私のパターン。身体的に痛いは痛いが心はやや軽く、そのちぐはぐな自分の状態にどう反応すればいいのか迷う。身体と心と、それらを見つめるもうひとつの心をもっている。  昼は連れあいにプッタネスカという名前のスパゲッティを作ってもらい、もりもり食べる。  16時すぎ、もうおなかがへったらしい男が近くにやってきてひとりでぶつぶつとし

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          生まれた瞬間の人間は明るい(2024年1月21日)

           連れあいと、豊洲に住む友人の家に遊びにいく約束をしていた。彼女は私のまわりで「豊洲のタワマン」に住んでいる唯一の人材だが、私の脳内にある豊洲のタワマン住人像とはまったく異なるタイプだ。彼女が豊洲に住んでいることを思い出すたび、パブリックイメージというものがいかに雑で、事実と遠いものであるかを知る。  大雪予報だったので警戒していたが、空の色はいつも気まぐれで小雨。それでも、駅まで迎えにきてくれた1歳半になる友人の子のほっぺたを手の甲で軽く触れるとしっかり冷たい。冬だ。

          生まれた瞬間の人間は明るい(2024年1月21日)

          心は本品よりもサンプルに華やぐ (2024年1月20日)

           カーテンの奥から漏れてくる光が弱く、まだ早朝かと思ったら8時。どうやら曇雨天らしい。  昨年末から生きかたと働きかたに悩まされている連れあいは、最近もう朝食をとらず、コーヒーしか用意しなくなった。朝とはいえ食欲が減衰しているのは病理に近づいているような気がして、居ても立ってもいられない。でも私にできることは結局ほとんどないのだ。彼自身の問題をなるべく焦らず焦らせずとなりで見ているしか。  彼が髪を切りに出ていったので、こちらは家のこまごまとした用事を片付けた。  昼ご

          心は本品よりもサンプルに華やぐ (2024年1月20日)

          痛みのコスパ(2024年1月19日)

           朝ごはんを食べながら、もはや最近のルーティーンとなった瀬戸弘司さんのあつ森実況動画を見る。この時間がとっても幸せ。先に起きた連れあいがもう仕事をはじめていて申し訳ないので、音はとっても小さくして見た。  ゲームのなかで瀬戸さんが住んでいる家のポストに、近隣に住んでいる牛の「いさこ」からお手紙が入っていた。瀬戸さんがそれをゆっくりと読みあげたあと、クソどうでもいい〜! とでっかい声で言う。それでめちゃくちゃに笑ってしまった。うるさくしたら迷惑がかかるので静かにハッハッと息を

          痛みのコスパ(2024年1月19日)

          投票前のわたしへ

           わたしへ、これから投票の機会があったらまた読んで思い出してほしい。  友だちと一緒にマイケル・サンデルの『実力も運のうち 能力主義は正義か?』を読みはじめた。まだ第1章だけなんだけど、偶然にも都知事選2024直前のいまここだけでも読めてよかったと思ったもんで、覚え書きしときたい。  そうは言ってもこの本がまあ読みにくい。まず堅いし、モロに英文和訳的な文体。さらにアメリカとかヨーロッパの政治の話が背景になってるから知識なくてキツー! それでも友だちと一緒になんとかがんばっ

          投票前のわたしへ

          無意味が一番むずかしい(2024年1月18日)

           目を覚ましてがばりと上体を起こした私をすでに起きている連れあいが発見し「起きたかい」と声をかけてきて、まんまとうれしい。こんなことでいちいちよろこんでなんなんだと自分でも思うけれど、機嫌のよくない日は起きたところで何の反応もないのだから、やはりうれしいことなのだ。よく飼い慣らされている。彼は冷えた手を私の頬にくっつけて、いつも起きてすぐがいちばんホカホカしているねと焼きたてパンに対する感想のようなことを言った。  コーヒーを淹れてもらい、食パンを自分で焼く。彼はコーヒーを

          無意味が一番むずかしい(2024年1月18日)

          こいつ直接脳内に(2024年1月16日)

           8時に比較的早起き。知識として知ってはいるが、起床が早いと一日が、というか午前が本格的に長い。昨日の残りのカレーをあたためて食べ、コーヒーを淹れて飲み、洗濯機を2回まわして干してもまだ9時半なのだ。  これがもし毎日6時起床になるとどうだろう。やるべきことはだいたい8時頃には終わってしまって、暇だからとなにかまた食べたり必要のない買い物に出たりもする。それで正午にはもうバテはじめ、おそらく18時にはアクティブな一日がおおよそ終了してしまう。なんだ、時間が前にスライドしてる

          こいつ直接脳内に(2024年1月16日)

          ずっと鳥のままでもよかったのに(2024年1月14日)

           昨夜23時頃から外でピーピーと電子音が鳴り続けていた。結局そのピーピーは夜通し止まず、音に敏感なタイプの私は夜中に何度も起きてしまい、朝にはぐったりとしていた。  音の出どころはおそらく隣の一戸建てだ。泊まりがけで留守にしているタイミングで火災報知器のようなものが鳴ってしまったのだろうか。「騒音 通報」と検索したり、もう誰か近所の人が通報したかなあとか言っていたら、午前11時くらいに音が急にぴたりと止まった。あれほど何時間もピーピーを煩わしく思っていたのに、いざピーピーが

          ずっと鳥のままでもよかったのに(2024年1月14日)

          古賀及子『気づいたこと、気づかないままのこと』

           こがちかこ、と私のiPhoneで打ち込むと「古賀周子」という惜しい漢字が自動変換にあがってくる。私は一度それを選んで確定し、「周」を消して「及ぶ」と入力して修正する。以上の作業をここ数年でもう何度やったかわからない。それほど身近な誰かに読むことをおすすめしてきた書き手が、古賀及子さんだ。そろそろ正しい表記で単語登録してしまったほうが早い。  古賀さんといえばWEBで書かれてきた日記がおもしろいことで有名だ。はじめて彼女の日記を読んだときに私は衝撃を受け、興奮し、これはさく

          古賀及子『気づいたこと、気づかないままのこと』

          【知らせ】おやすみします

           こんにちは。お読みいただきありがとうございます!  2023年1月から毎月10、20、30日に「なぞる」という生活の文章、また今年からは月数本のメンバーシップ日記を書いているのですが、このような定期更新をおやすみします。新しく書いたものを毎回読みにきてくださっているかた、ごめんなさい! いつもありがとうございます!!  おやすみの理由は、ここ数か月の間にいろんなことがあり身も心も忙しくしていて、じぶんがヨシとなる文章をここで書けなくなってきているなと思ったからです! 期

          【知らせ】おやすみします

          まだまだ続いてくれてありがとう(2024年1月15日)

           目覚めてすぐ右下腹部が痛い。下腹部というのか股関節というのか迷うあたり。ここ1~2年よくここが痛くなり、もしかして盲腸かと調べたことがあったのだが、どうやら腸腰筋とかいう筋肉のコリらしい。コリのやつめ。こやつらはどこからともなくからだを覆い、まるではじめからそこにいたかのように静かにしんしん痛みだす。そしてそのまましぶとくからだに居すわりつづけるのだ。ストレッチでちょっと楽にした。  30年で培った姿勢や習慣の根本を変えるというのはさすがに無理があるような気がして、からだ

          まだまだ続いてくれてありがとう(2024年1月15日)

          こぼれるよ日々(2)

           メンバーシップ日記で取り上げなかった日々の断片を「なぞる」で公開しちゃおうのコーナーです。よかったらメンバーシップへの登録もご検討くださるとうれしいです。 2024年1月7日 火鍋の素を4つ買う軽率さで  週末。さいきん仕事を辞めたがってずうんとしている連れあいをどうにか元気づけたい。そもそも生活を計画しステップを進めていくようなことが苦手な夫婦だから、まずは未来にたいして前向きになる必要があると心奮わせ、代官山にある「BESS MAGMA」というところへ家の見学にでか

          こぼれるよ日々(2)

          たったひとつの脳雲

           赤ん坊は瞑想を必要としない。  友人家族と2泊3日の旅行にでかけ、そこには1歳児の赤ん坊がいた。彼は目の前に差し出されたもの、目の前にやってきた人につぎつぎと意識を奪われ、そしてそのすべてに夢中になる。  赤ん坊がおかしを食べたくなってぐずる。でも「あっ、あれ見て!」と指で窓の外をさされた刹那に、外を走る消防車への興味であたまはいっぱいである。もちろん、大人の思惑が詰まったそんな誘導ではごまかされない場合もあり、そのときはおかしに意識が集中しつづけている。  ゲームの

          たったひとつの脳雲