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李家に生まれて #16

わたしがこの家に生まれたことを
本気で嫌になった時期は二回ある。

本気で嫌になるというのは、
もう生きるのがつらいと自分からいなくなりたい気持ちや
親を殺したくなるほどの怒りや恨みの気持ちが
常に湧き上がってくるほどのものだ。

わたしにとって、それは今までに

中学受験でトラウマになるまで追い込まれた期間と
院生時代に恋愛をし、この関係を続けていた時期だ。

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