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資金繰り管理のポイント②(小売業)

皆さんこんにちは、公認会計士の姫野です。
第二回目は、小売業の資金繰り管理のポイントについて書きたいと思います。

小売業とは、簡単に言うと一般消費者に向けて販売する事業を指します。みなさん馴染みのあるコンビニや百貨店、スポーツショップなどがこれに当たるかと思います。

資金繰り管理を念頭においた、小売業の一般的な特徴は下記のようなものが挙げられます。

・仕入れ先行となる
・在庫リスクがある
・現金やカード払いと決済方法が多様
・店舗や在庫保管場所が必要
など

事業開始当初にかかってくるお金は、大きく次のようなものがあります。

・事業を行う物件の初期費用
・内装の工事費
・陳列のための最初の商品の仕入
など

次に毎月発生する主な支出例としては次のようなものがあります。

・店舗の家賃
・販売員の人件費
・商品の仕入れ代金
・借入金の返済
など

小売業の他の業種違う1番の特徴は「仕入先行・在庫リスク」です。
小売業は、売れることが確定していないものを多数抱える必要があり、そこが資金繰り管理を重視すべきポイントとなります。

商品を陳列し、来店した消費者に購入してもらって初めて仕入れた商品の代金を回収することになります。
お店に商品を陳列しなければならないので、まず最初に相当数の商品を仕入れる必要があり、まとまった資金が流出します。
そして、仕入れてから販売までのタイムラグは数日の場合もあれば数ヶ月にわたる場合もあり、事業が回り始めてからも常に資金繰りには気を付けておく必要があります。

小売業は現金商売の要素が強いため、そこまで資金繰り管理を重要視しなくてもお金が回るので気にしなくても良いのではないか、と思う方もいるかもしれません。
しかし、最近は決済方法が多様化し、現金以外のクレジットや電子マネーでの決済も多くなったことで、商品が売れたとしてもその代金はその場で受領せず数日後や1ヶ月後に入金されることも多くなり、一昔前に比べてより資金繰りには注意が必要となってきたと言えると思います。

そして、当たり前ですが手元にあるお金を全部使って商品を仕入れてしまっては、事業を維持するための経費をカバーすることができなくなります。
固定費を支払いつつ、限られた資金の中でどの商品をどれだけ仕入れるかということや、いかにして在庫を少なく持つかという判断が経営上非常に重要となります。
したがって、人気商品をできる限り多く仕入れて多くの売上を得るためにも、資金余力を常に把握しておく必要があるかと思います。

以上が小売業の特徴を踏まえた資金繰り管理のポイントです。
小売業を営んでいる方は、このような要素を考慮して日々の資金計画・仕入計画を検討されてはいかがでしょうか。

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株式会社HIFAS代表、公認会計士の姫野省吾です。 資金繰り管理システム「milestone」を提供しています。 幼少期からバドミントンしかしてこなかったところから一転、会計士になり経営者となりました。 会計や経営・アスリートのビジネスキャリアについて独自視点でブログを書きます!