小心者の40歳

小心者の40歳

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車と偏屈な小心者

車の運転免許を持っていない。 生まれて40年、運転免許を取ろうと思ったことが一度もない。 学生の頃、周りの同級生はみんな当然のように免許を取っていた。この先車に乗る乗らないは関係なく、それが当たり前のように。 仮免がどうだとか、詳しいことはわからないが、口では面倒くさいと言いながらも、皆どこか嬉しそうに免許取得に励んでいた。 そんな同級生たちを横目に私はというと、今後車に乗る予定もないし、これまでも公共交通や自転車で事足りているし、バイクへの憧れは少しあるけれど、車にこれ

    • I 'm a stranger here.

      知らない人からよく道を尋ねられる。 そこが慣れ親しんだ場所であればまだしも、初めて行く場所でもだ。なぜなのか。私が道に詳しそうに見えるのか、或いは、知らない場所でもあたかも地元の人のような顔をして闊歩しているのだろうか。 私は内向的で人見知りでもあるため、突然知らない人から声をかけられると、驚きと同時に緊張が走る。 そうは言っても、リアクションが薄く感情が表に出にくいため、見た目にはわかりにくいらしいのだが、内心ではかなりドキドキしている。 ただ、良くも悪くも真面目な性分

      • 睡眠と私

        眠ることが好きだ。 夜眠りにつくのはもちろん、それのみならず隙あらば眠りたい。電車もバスも、一人で乗車する場合には座ると必ず目を閉じる。 これは、こちらの意識とは関係なく自然と視界に入る人や物、耳に入ってくる声や音に、意識が持っていかれがちだからかもしれない。 入り込む情報から連想ゲームのように思考をあれこれ巡らせてしまい、気づくと頭の中でどうでも良いことをぐるぐると考え、ありもしないことへのいらぬ心配にまで発展していたりする。 大したことは考えていないのだが、それでも脳が

        • 運動と私

          小学生の頃、運動神経が割と良い方だった。けして抜群ではない、割と良いという程度だ。 リレーの選手に選ばれる程ではないものの、短距離走はクラスで速い方、跳び箱も授業で扱う一番高い高さまですんなり飛べていたし、逆上がりも難なくできていた。鉄棒もマット運動も縄跳びも水泳も、何なら先生に呼ばれてみんなの前に出てお手本にされることも多かった。 だからといって、体育の授業が好きだったかというと、そうでもない。 鉄棒や縄跳びといった、個人で完結する種目は、どれも気負わず楽しく取り組めてい

        車と偏屈な小心者

          小心者のnote初心者

          つい先日、一大決心をしてnoteを始めた。 何を大げさな…と思われる方が大半だろうが、小心者の慎重派、SNSほぼ未経験の私にとっては、これがなかなか大きな事なのだ。 とにかく始めてみようと、この熱が冷めぬうちに勢いのままに書き出した。 慎重派ゆえ、あれこれと必要以上に想像力を巡らせ、恐らくその大半はいらぬ心配をしながら、何度も何度も公開の手順を読み返しながらの初投稿。 noteに限らず何でもそうなのだが、とにかく何をするにもあれこれいらぬ心配をし考えすぎてやたらと疲労困

          小心者のnote初心者

          おばさんになったと明確に自覚した日の記録として

          当たり前だが、誰でもみんな歳を取る。 夏に高校野球をみて「高校球児が年下か〜」からはじまり、箱根駅伝をみて「この人たちみんな年下か〜」、気づけばサッカー日本代表の選手がみんな年下に、そしていつの間にか貫禄ある横綱が年下であることに少し動揺し、その後は同年代のスポーツ選手の引退を知るたびに、えっ?!引退?!…もう?!と衝撃を受ける。 …どうやら私は、スポーツ選手との比較で自分の年齢を自覚しがちだ。 40歳の私は完全にベテラン世代、なんなら監督をやっていてもおかしくない年齢だ。

          おばさんになったと明確に自覚した日の記録として

          思われがち

          けしてそんなことはないのだが、どうにも、おとなしく言うことを聞くと思われがちだ。 従順そうに見えるのか、コイツは歯向かってこないだろうと高をくくられているのか。 これは今に始まったことではなく、昔からそうだ。 ・大人しく控えめできちんと話を聞いてくれる ・穏やかで優しい これまでを振り返ると、私のことを良い風に捉えてくれる人からは、ありがたいことに、そんなふうに評されることが多い。 実際のところ、けしてそんなできた人間ではないのだが。 大人しく控えめに見えるのは、単に大

          思われがち

          卑屈な小心者の大きな一歩

          気づけば40歳。 本当にありきたりだが、40歳ともなれば、落ち着いたきちんとした大人になっていると思っていた。 常識があり、落ち着きがあり、社会情勢も理解していて、道端の植物の名前なんかも知っていて、四季を楽しみながら暮らす大人…自然とそうなっていくものと思っていたが、どうやらそれはまだまだ先のようだ。 …早速強がりを言ってしまった。 まだまだ先と、いかにもいつかはなれるような雰囲気を醸し出してしまったが、今まで通りただただ生きているだけでは、私のイメージする落ち着きのある

          卑屈な小心者の大きな一歩