人生で初めてCDを買った時の思い出は、あまずっぱいって言うか、すっぱい。
「人生で初めて買ったCDは何?」って言う質問をするのが好きって言う話をこの間書きました。
この質問は音楽好きでもそうでなくても話題になるし、なによりその人の意外な一面が垣間見ることができてわたしはわりと聞いちゃいがち。
で
わたしが人生で初めて買ったCDとその思い出をほじくってみようと思う。ちなみに「初めて買った洋楽のCD」はBEATLESの赤のベストアルバム。
これは人生で初めて買ったCDではありません。本当の本当に「人生で初めて買ったCD」は…
Mr.Children の シーソー・ゲーム〜勇敢な恋の歌!!
うわ、縦長の8センチCDの形だ!懐かしい…。そう、今みたいな夏の時期に聞いた覚えがあるなーと思ったら1995年8月10日にリリースされたシングルでした。
この曲をいたく気に入ったわたしはどうしてもこのCDが欲しくなりました。そのためにはバスで駅前まで出かけていき、CDショップで買う。それ以外の選択肢なんてなかった。
まあこの頃12歳の思春期まっただ中にいたわたしはCDを買うことがすごい恥ずかしかったんですよね、何故か。いや、何故かわからないのが思春期です。
CDショップを目の前にすると、どうしても店に入る勇気が出ない。お店に入って果たして目的のCDを探し当てることができるのか。探し当てられたとしてそれをレジに持っていくことすら、とんでもなく大人な行為でとても恥ずかしくてできそうにありませんでした。
すると目に入ってきたのはCDショップの入り口に置かれた自動販売機。珍百景かよ、と思うような、今では見られない光景なんですけど、CDショップの入り口にCDの自動販売機が設置してあったんです。
絶滅危惧種として名高い、ラーメン自販機、ホットスナック自販機と並んで、昭和を彩った珍自販機、CD自販機。
もう今ではその姿を見ることはなくなりました。だってまずCD買わないこんな世の中じゃ…。
来たはいいものの、「やっぱり店入るのとか無理」になってきたところ、CDショップの前に設置されたCD自販機が光を放っていたわけですよ。そして、ナントあったのですよ。おさるのジャケットのシーソーゲームが!これぞまさしくわたしが今日手に入れたいアイテム!
自販機を見つけられたことで、急にその日のミッションがイージーモードになったわたしは「助かった…今日は手に入れられないまであった…」と感謝して人生初めてのCDを手に入れたのでした。
1000円入れて、ボタンを押して、乾いた音でガコンと出てきて、ジュースと同じように取り出し口から取ります。袋はないです。そのままカバンに入れて持って帰るんです。
CDショップが真っ昼間で絶賛営業中なところ、何故か自動販売機で買うなんてなかなかない。と言うか何で店で買わないの?って思う。わたしなら。
でもね、すごい恥ずかしかったんだよなー当時は。
こうしてわたしは人生初めてのCDを、思春期特有の「なんか恥ずかしい」が理由で、営業中のCDショップの目の前にある自販機で購入すると言う経験をしたのでした…。
甘酸っぱいって言うか酸っぱい!