９９%結ばれないぼくとキミ
ぼくとキミの出会いは
配信。
桜が咲く季節に
スマホ越しで話していたのを覚えてる
ホントに会うことができたのは夏
今でもその日を覚えている
キミのおかえり
笑顔で迎えてくれる
当たり前なんかじゃない
毎日言ってもらえるわけじゃない
僕とキミは
家族でも、友達でも、恋人でもない
どんな言葉が合っているのかな
接客している姿に惚れました
性格は、真面目で優しい人
すべらないトーク力、階段滑る
ラッコ大事にしています。
TikTokいつも可愛い
スマイルが素敵な人で
一緒にいたいキセキの人
あの時も今も
ぼくの一方的な片想い
桜が咲く少し前のこと
「行ってらっしゃい、またね」が
最後だと思っていた
絶対に、会えないと思っていた
ある日、キセキが起きた
神様が素敵なプレゼントを
僕にくれた
「これ以上のプレゼントは、ないからね」と
微笑みながら
ドキドキしながら
扉を開ける
「おかえり」
ひさしぶりに聴く
あたたかい声と笑顔
一瞬目線をそらしてしまった
あのときのように
うまく振舞えない自分がいた
「緊張してるでしょ？」
キミに一度も言われたことない
セリフだ
「うん」としか言えなかった
内心は
大好きな人に会うときは
ドキドキするよ
だってもう会えないと思っていたから
時間が進むにつれて
緊張が解けてくる
「だいぶリラックスしてきた？」
キミが微笑みながら言う
なんだか、心を見透かされている
僕は、キミの心が見えないのに
キミがそっと視線を外す時
少し不安な表情なのはなぜ
初めて知った
それはきっと
周りで、何が起きてるか
把握するため
理解できたら
ほっと一安心
僕も同じ
周りの音や人、空気
すごく気になるよね
たくさん話して
たくさん笑って
たくさん共感して
あっという間に
シンデレラタイム
ギリギリの場所まで
キミは、僕を見送ってくれる
「またね、いってらっしゃい」
キミの笑顔がとても輝いていた
笑顔をみると
こっちもニヤけちゃう
帰り道、家に帰って
次の日、、、、、
そして、今日この時も
思い出すのは、キミの笑顔
僕にとってキミは
大切な人
かけがえのない人
一緒にいたい人
感謝したい人
頼りないけど守りたい人
その前に、僕がキミを
頼りないけど守りたい人と言ったら
笑われちゃうよね
僕は、1人で生きてくことすら難しい
普通の人より多くの人の
手を借りないと生きていけない
そう考えると
キミに負担がかかるし
できることも少ないから
迷惑かけちゃうよね
誰かが言ってた
好きの想いだけで
付き合うことは
無理だって
好きの想いなら
誰にも負けないのに
キミが言ってたように
生きるのって難しいね
恋に限らず・・・
そもそも
僕がキミと
一緒に人生歩めたらなんて
そんなこと考えちゃいけない
だって
９９%結ばれない
ぼくとキミだから
おしまい
このお話は、フィクションです
©七沢 心空