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「Shrink」を読んで思ったこと・感じたこと

普段あまりマンガを読むことはないのですが、何年かに1~2回、これは好き!とクリティカルヒットするマンガに出会うことがあります。

最近、続きを待ち望んでいるのが「Shrink」という精神医療を扱ったマンガです。
摂食障害や双極性障害、PTSDといった精神疾患にスポットを当てたもので、病気の知識だけでなく、周りがどう寄り添ってあげられるのか、ということも描かれています。

ほんわかとした優しいタッチの絵が素敵で、見ているだけで心が穏やかになります。

あくまでもフィクションなので、現実は物語のようにうまく事が運ぶ訳ではないと思いますが、毎回お話を読んでいると思わず涙してしまいます。

私自身も作中に出てくる人物と同じ病気を持っているのですが、先の未来に一筋の光を照らしてくれるような、そんなお話だと思います。

それに主人公のヨワイ先生がまったりとしていて癒されます(❁´◡`❁)寝ぐせがついた髪も、気に入ったパンをいつも食べてるとこも。あと、細かいところなのですけども、ネクタイの柄がかわいらしくて毎回注目してます(笑)


なによりも患者さんに向けるまなざしが温かい。
表情や、掛ける言葉が、その人の心の痛んでいる場所にすっと届くような。

大丈夫ですよ
僕はどこにも行きませんから
安心して行ってらっしゃい
(第3巻 摂食障害編より)


まずは、今の苦しみがどのようなものか
把握していきましょう。
そして
どうすれば生々しい過去の傷を
かさぶたに変えることができるのか
一緒に考えていきましょう。
(第4巻 PTSD編より)


・・・今まで
本当によく耐えてきましたね
(第4巻 PTSD編より)



ヨワイ先生は精神科医ですが、物語を読んでいるとカウンセラーの役割も大きく担っているように思います。症状を緩和するために薬を処方するだけではなく、対話を通してその人の症状を引き起こしている、根本的なところにアプローチをしていく。薬物療法と心理療法の視点から、患者さんと向き合っています。



精神疾患って今の社会の中ではどう受け止められているのだろう。うつは甘え?精神疾患を持つ人は近づきがたい?腫物扱いなのだろうか?

そういう風に思われてしまうのであったら、悲しい。でもそれはきっと、精神疾患についてあまり知られていないからではないのかなと思う。知らないことって誰でも不安になりますし、どうしてよいかわからないと思う。

自分はそんなこととは無縁だと思う方もいるかもしれませんが、自分の周りにそのような人がいるかもしれない、それに自分自身が患う可能性だってゼロではない。

実際に精神疾患を抱えている人も
病気のことはよくわからないけど、知識として知りたいかたも。
周囲に精神疾患を抱えているひとがいるけど、どうしたよいのかわからないかたなどにも。
このマンガ、私はおすすめしたいです。


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