葉山美玖

第4詩集『春の箱庭』刊行。 第26回埼玉詩人賞受賞 日本現代詩人会会員、日本文藝家協…

葉山美玖

第4詩集『春の箱庭』刊行。 第26回埼玉詩人賞受賞 日本現代詩人会会員、日本文藝家協会会員。 mikuhayama.amebaownd.com

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この親鸞は父母の孝養のためとて、 一返にても念仏申したること、いまだ候はず。 そのゆゑは、一切の有情はみなもつて 世々生々の父母・兄弟なり。 いづれもいづれも、 この順次生に仏に成りてたすけ候ふべきなり。 歎異抄 第五条冒頭より

    • 落ち込んでいる私に、ドクターが「親はなくとも子は育つ」「産みの親より育ての親」と呟いた。

      • 普通の庶民以下の暮らしを、ネグレクトで強いられてきた人間からすると、本音を言えば親子の関係性とかは馬鹿馬鹿しい。役に立たない親は立たない。と言うよりも、世間というのは本来空だ。

        • 自分が生きたいから生きる。自分の人生を生きる。

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        この親鸞は父母の孝養のためとて、 一返にても念仏申したること、いまだ候はず。 そのゆゑは、一切の有情はみなもつて 世々生々の父母・兄弟なり。 いづれもいづれも、 この順次生に仏に成りてたすけ候ふべきなり。 歎異抄 第五条冒頭より

        • 落ち込んでいる私に、ドクターが「親はなくとも子は育つ」「産みの親より育ての親」と呟いた。

        • 普通の庶民以下の暮らしを、ネグレクトで強いられてきた人間からすると、本音を言えば親子の関係性とかは馬鹿馬鹿しい。役に立たない親は立たない。と言うよりも、世間というのは本来空だ。

        • 自分が生きたいから生きる。自分の人生を生きる。

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        記事

          人に自分の席を譲ってはいけない。人生において。

          人に自分の席を譲ってはいけない。人生において。

          いいところがあったから、過去の親にされた傷が癒える訳でも、親の人格全てを赦し受け入れられる訳でもない。ただ、人間は、みんな完璧な白でも黒でも、普通はなくて、ギザギザなエッシャーの絵のようだったりする。

          いいところがあったから、過去の親にされた傷が癒える訳でも、親の人格全てを赦し受け入れられる訳でもない。ただ、人間は、みんな完璧な白でも黒でも、普通はなくて、ギザギザなエッシャーの絵のようだったりする。

          【詩】餞

          父が卒寿を迎えたある日に 私に施設から長電話をしてきて 何気ない調子でぽつんと言った 「お母さんなぁ、お前が産まれてもな、 ミルクやったり、抱っこしたり全然しないんだよ。 だから代わりにお父さんが、一生懸命粉ミルク作ったり、 抱っこしてたりしたんだ」 思い出すと、私がうまれた頃 父は創刊されたばかりのan・anの取材記者だったので 夕方に家を出て 夜明けに帰って来る生活だった筈だ (大昔の編集部とはそんなものだった) 母は、朝起きれば父が眠たそうに横にいるので 自分は面倒

          【詩】餞

          十年前のブログ記事です。榎本櫻湖さん追悼。https://faye2071.hatenablog.com/entry/20130522/1369206832

          十年前のブログ記事です。榎本櫻湖さん追悼。https://faye2071.hatenablog.com/entry/20130522/1369206832

          朝のハンバーガー

          きのうは、一日中フラッシュバックに見舞われてほとほと疲れる日だった。普段、比較的元気な私もメンタルがだだ落ちている。それで、朝の散歩を再開することにした。 今朝は少し雨模様なので、簡単なワンマイルウェアに、カーキの薄いレインコートを羽織って、半透明のビニール傘を持った。 朝靄の中をずーっと歩いて、小さな教会のところで引き返して来て、近所のパン屋さんに入った。ここは朝早くから営業している。お客さんも、てんでんばらばらなエコバッグを持って並んでいる。私はでもウッカリしていてエコバ

          朝のハンバーガー

          人間は複雑な多面体だ。

          人間は複雑な多面体だ。

          父親は、いろいろな面を持った完璧ではなかったけれども、善い部分もある一人の人間だったという事。

          父親は、いろいろな面を持った完璧ではなかったけれども、善い部分もある一人の人間だったという事。

          三回忌来たる

          この父が死んでからという二年間は、本当に辛かった。私が、一番側にいて、そしてその人を大切に思っていた人は、私に対して実はほとんど無関心だった。無関心と言うよりも、言葉で、そして札束で殴ったり蹴ったりを繰り返していた。そして、その人は肉親だった。だから、私は落ち込みきって寝込んでいた。谷川俊太郎の「世間知ラズ」だけが心の拠り所だった。でも、私は生きていて、呼吸をしていてそして、私を愛する人たちに囲まれている。 歩き出そう。再び。

          三回忌来たる

          【詩】八月の雨

          くらい蒸し暑い午後に 男のことを考えるのに飽きて ぶらぶらと生姜焼き定食を食べに出かけた 髪がほつれた女店主はいつものようにメニューを省略した 冷蔵庫から出したレタスをそのままちぎっている 皿に盛られたプチトマトは熟しきっている 私の胸は洋梨のようだ ひとまわり大きくなった臀部を 喫茶店の凹んだソファーに下ろし 皺の寄った豚肉に男を復讐するかのように白い歯を立てた あれは今頃 もっとほそい首すじをした きゅっとウエストの締まった女の腰に手を回している サラダをフォークでつつく

          【詩】八月の雨

          【詩】あまえない

          一万円札なんまいかつかって あなたに謝りに行った そしたらそこには あなたの一万円札なんまいかで 着飾ったおんながいた わたしはおとこのことをひっしに考える おとこもわたしといることが希望だと言った でもあなたは うそをつくからいやだというひと 一緒にいると絶望するというおんなと 一晩過ごすためにタクシーに乗って行った わたしはことばを信用しない 一万円札なんまいかを信用する あんたが一万円札なんまいかを いつでも投げ出したいひとがあんたの希望だ あたしはしゅんとして新幹線に

          【詩】あまえない

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          荒野より

          今夜の1曲です。

          荒野より

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          丑三つ時に「虎に翼」を見て笑い泣きしている自分は、かなりアホだと思う。ちなみに私辰年の女です。

          丑三つ時に「虎に翼」を見て笑い泣きしている自分は、かなりアホだと思う。ちなみに私辰年の女です。